●X02HTでコピー&ペーストを可能にするクリップボード管理ソフト「EasyClip」
定型文の挿入やクリップボード履歴などW-ZERO3で使っても便利な機能を搭載
http://www.forest.impress.co.jp/article/2007/10/24/easyclip.html
というわけで,窓の杜の「Pocket PC/Windows Mobile」ジャンルでも「Windows Mobile 6 Standard Edition」用ソフトの紹介が始まりました。 当然記事を書くには検証機が必要ですから買いましたよX02HT。
ここ最近は32型液晶TVやら,ここには書き損ねてましたがFPUのドキュメントスキャナ「ScanSnap S300」やらと散在が続いていたので,どうしたものか悩んでいたのですが,そこそこ盛り上がっているようですし,やっぱりStandard Edition用ソフトも窓の杜で扱いたいなぁということで,サクっと契約してみました。 当然手弁当です(^^;
しかし,話には聞いていましたがX02HTの販売価格には驚かされました。 ソフトバンクモバイルのオフィシャル通販で,初回出荷分は新規スパボ無し一括は3万円程度と記憶していたのですが,いざ見に行ってみると驚きの7万円台とスパボ一括と全くの同額に(汗) 店頭価格に関しても,私が購入した10月8日の時点で,ウチの近所のソフトバンクのショップは7万円台でしたが,秋葉原のヨドバシでは49,800円。 有楽町のビックカメラは29,100円と全然価格が違うのは一体……。 この手のデバイスを使う人間なら下調べは必須でしょという説もあるでしょうが,田舎に住んでる場合など選択肢がない場合も考えられますし,正直なんだかなぁといった感じです。
で,使ってみた感想ですが,使い初めはベースが同じWindows Mobileだからこそ「あるべきところにあるべきものがない」感覚−たとえば「設定」の「バージョン情報」にデバイス名に関する項目がないとか−に戸惑いましたが,しばらく使っている内にすぐに慣れてしまい,むしろ従来のUIよりスマートかも(ギャグに非ず)とさえ感じられる場面もチラホラと。
従来のPocket PCの流れを汲むUIは,Today画面(デスクトップ)でスタートメニューからアプリを起動し,OKボタンで閉じてToday画面に戻るというWindows95系の操作を踏襲しているのに対し,Standard Editionは今どきのUIらしく,Webブラウザをメタファーとしたものに変更されています。
まず,Today画面が「ホーム画面」に呼び方が変わりました。 これだけであれば単なる名前の言い換えに過ぎませんが,スタートボタンをタイトルバーから(ホーム画面の)左ソフトキーへと大胆に配置変更しているのがミソです。 つまり,Standard Editonではホーム画面以外ではスタートメニューを利用できないのです。
従来のToday画面は日付やPIMなどの各種情報を表示するという意味では操作の起点でしたが,それ以上の意味はありませんでした。 一方のホーム画面は「スタートボタン」というWindows UIにおけるアプリ起動の仕組みを独占することで,真の意味で操作の起点となったわけですね。
さらに,ハードウェア的なスタートボタンとOKボタンを「ホームボタン」と「戻るボタン」に置き換えたのもポイントです。 それぞれの機能はまんま「どんな状態からでもホーム画面に戻る」と「1つ前の画面(状態)に戻る」となっていて,たとえば「Word Mobile」の場合……。 「起動→ファイル選択画面→フォルダ移動→ファイル選択→内容表示」という操作を行った場合,戻るボタンを押すことで上記手順を逆にたどることになります。
つまり,アプリを起動するなど新たに操作をするならとりあえず「ホームボタン」。 1ステップ戻りたいなら「戻るボタン」と実に単純明快で,悩むところがありません。
# 例外的にフォルダ移動の際,上階層階移動として動作する場合も。 <戻るボタン
# その場合,ルートフォルダ上でさらに「戻るボタン」を押すとホームに戻ります。
また,少々話はそれますが,標準の状態ではホーム画面の最上段にアプリケーション実行履歴がTodayランチャ風に表示されており,常に1個目のアプリにフォーカスが当たっているので,アプリを切り換えたくなったらとりあえず「ホームボタン」でホームに戻り,右ナビゲーション(カーソル)数回+決定ボタンでサクっと切り換えられて便利です。
X02HTのUIについて語るなら外せないのが,テンキーを利用したアクセラレータキー(キーボードショートカット)と電話帳データのインクリメンタルサーチでしょう。
アクセラレータキーの方は,Windows Mobile 5.0以降ではPocket PC系のUIでもデフォルトで有効になっている機能で,左右ソフトキーで開くメニューの各選択項目の横に(A)とか(1)といった具合に英数字が書かれている奴です。 メニューを開いた状態でこれらのキーを入力すると即項目を選択できます。 X02HTの場合,タッチパネルが利用できないため,操作によっては延々とメニュー項目を繰っていく必要があるだけに,本機能の恩恵は計り知れないものがあります。
また,頻繁に使う機能は自然と組み合わせを覚えてしまうので,慣れるに従っていちいち画面を見なくても素早く操作できるようになるのも便利です。 また,X02HTはQVGAの横画面ということで縦方向の解像度が少ないため,メニュー表示内容をスクロールしないと選択どころか表示すらできない場面もよくあるのですが,この状態でもアクセラレータキーはバッチリ有効なので,効率的に作業を進められます。
# この辺りは個人差があるというか,意識的にアクセラレータキーを活用しないと覚えられないとは思いますが。
このアクセラレータキー,本体前面にテンキーの付いているAd[es]ではアルファベットで,本体前面にフルキーボードの付いているX02HTでは数字な辺り,Editionごとの固定ではなくもっと柔軟に構成を変更できるようにしといてくれよといった感じですが,幸いX02HTはフルキーの「ERTDFGCVB-」がテンキーとして利用でき,さらにメニュー展開中には勝手にテンキー固定になるので,現在の入力モードを気にすることなく利用できます。
# むしろフルキーよりテンキーの方が指の移動量が少なく効率的に操作できますし。
この「入力モードを気にすることなく」というのが実は結構重要です。
X02HTはホーム画面でキーボードを押すと,連絡先データと発着信履歴を対象に電話番号とフリガナによるインクリメンタルサーチが開始される仕組みになっているのですが,このとき上記テンキーに相当するキーを押した場合,数字の場合と英字の場合の2通りのパターンとして認識されるので,いちいち「電話番号だから数字モードに固定して〜」などとやる必要がありません。 それどころか「かな」入力ではない英数固定の状態にもかかわらず,フツーにフリガナを対象にしたローマ字検索をしてれます。 これは標準の「連絡先」でも同様です。
この辺り,W-ZERO3[es]系の「連絡先」で「インクリメンタルサーチ中も推測変換がONになりっぱなし」なのに比べて遥かに実用的といえるでしょう。
と,ここまではポジティブな点について書いてきたわけですが,残念ながらイマイチに感じられる部分も少なくありません。その最たるものが各所で散々語り尽くされてきたコピー&ペースト機能の未実装でしょう。 ひょっとすると海外の携帯電話では当たり前の仕様なのかもしれませんが,なぜかX02HTの標準ソフトの多くでコピー&ペースト機能が省かれています。海外の人は短文の編集レベルではコピー&ペーストなんてしないのでしょうか?謎です。
# 例外は「ファイル エクスプローラ」「Excel Mobile」「Softbank メール」くらい?
# 前者2本は文字列のコピーとはまた違いますが。
このほかにもファイル エクスプローラなどで複数項目を選択するためのUIが全く用意されておらず,1ファイル単位での操作しか行えないという驚天動地の仕様とか。
ここまで来ると,割り切りのよさ云々を語る以前に「削りすぎ」もしくは「手抜きすぎ」のように感じられてしまうのは私だけでしょうか?(苦笑)
蛇足
この他にも,俗に言うアプリケーションロックにより一部のレジストリがユーザ書き換え不能だったり,アプリの種類によっては署名がないものはインストールできなかったりといったセキュリティ関連の機能強化(あるいは制限)や,Internet Explorerのホーム画面を変更するUIが用意されていない(要レジストリ操作)とか,「Softbank メール」のクリップボードが別管理で他のソフトと文字列のやり取りが出来ないとか,「Softbank メール」でメールの振り分けを行うと未読数表示がされないとか,キーロック中にメール着信があると,ホーム画面の新着メール表示機能(左ソフトキー)で「Softbank メール」ではなく「Outlook」が表示されてしまう不具合とか,新着メールの通知アイコンが前述の機能を利用しただけで消えてしまい「Softbank メール」上での未読表示とは連動していないとか,W-ZERO3シリーズと比較すると「オヤ??」と感じてしまう仕様や不具合もチラホラ。
……このペースで書いているととんでもない文字数になってしまいそうなので,ここから先は簡単に行きます。
次にハード面ですが……小さいのと液晶保護対策がしっかりとしているのが素晴らしいですね。 私にとっての理想的なPDAサイズはiPAQ h1900系やh4150だったのですが,X02HTはほぼこのサイズです。 フルキーボードが搭載された分画面が小さくなっていますが,ナビゲーションボタン(カーソル)が筐体中央の重心部付近に配置されているのも校ポイントです。 ただ,キーボードより上にナビゲーションボタンがあるため,両手入力時にナビゲーションボタンを使って推測変換候補を選ぶのは操作しづらく感じます。
# 片手入力時は特に問題ないのですけれど。
フルキーボードに関しては,かなり小さなキートップですがクリック感が絶妙なので,きちんと両手でタイプできます。 が,個人的には片手の方が使いやすく感じますね。 とにかくモックとは全くの別物なので注意が必要です。 配列に関してはCtrlキーこそありませんが,長音符に使う「-」がFnキー不要と単独キーになっている辺りは高ポイントでしょうか。
# ただ,利用頻度の高いEnterが右下角とやや押しにくいのは不便かも。
また,W-ZERO3[es]系のATOKに比べ入力モードが少ない(無駄に多くない)点も使いやすいです。 ただしFn+文字で表示される入力モード一覧に半角数字が表示されないのはちと疑問を感じます。 記号入力画面では単独入力の他,連続入力に対応しているのは便利です。 また,推測変換候補ウィンドウでカーソル操作せずに決定することで推測変換ウィンドウが閉じるのも(Ad[es]相当の動作で)便利でしょう。 顔文字入力モードがあるのも,メールを打つ時には便利ですね。
# 半角英語モード時にFnキー2連打で数字モードになります。 そんなの気付かないってば(苦笑)
ナビゲーションボタン(カーソル)は横方向に長く,クリック感が固めなので長時間テキストやWebを読むのにはあまり向いていません。 が,WordやIEなど標準ソフトの一部はテンキーの2と8にPageUp,Downが割り振られているので,こちらを利用するといいでしょう。 「JOGGR」?何ですかそれ? <オイ
# Ad[es]のXcrawl以上に慣れと忍耐力の必要なデバイスかと。 せめてアプリ使用中に簡単にON/OFFできるといいんですけどね。 <JOGGR
ちなみに,キーロック機能は「Z」キーの長押しに割り当てられており,ホーム画面以外でもロック可能ですが,文字入力中画面などでロックすることはできませ。 また,ロック解除時には左ソフトキー→Zの順に2ストローク必要なほか,ホーム画面に戻ってしまうのが少々不便なところです。 「Windows Media Player」再生中にキーロックした場合,ちょっとボリュームを変更するのにも,「左ソフトキー→Z→決定(ホーム画面の実行履歴経由で最前面呼出し)→操作」と結構なステップ数が必要になります。 キーロックするとバックライト輝度が下がりますが,自動で画面オフになる機能はありません。 が,パワーマネジメントのデフォルト値が15秒でバックライト消灯,30秒で画面OFFになっているので実用上は特に不便を感じていません。 なお,キーロック中はフルキーに触れても画面は点灯しませんが,ナビゲーションボタンを含む上段のボタン(ナビゲーション,決定,左右ソフトキー,終話,発話,ホーム,戻る)は全て点灯対象なのはちと困りものかも。
# 個人的には,WMP利用中は誤操作覚悟でキーロックしない運用になりそう。
お次に液晶画面。 やや白っぽく白飛び気味の発色なほか,他機種よりグラデーションのマッハバンド(シマシマ)が目立つ傾向を感じますが,黄色かったり青かったりといった変な癖は感じられません。 バックライト輝度は光センサー連動のみで任意の値に設定できない点は不便です。 サイズ的にはAd[es]のワイド部分を切り落としたサイズに近く,短辺の長さがほぼ等しくなっています。 QVGAの分動作が早いとも言われていますが,やはり日本語を表示するならもうちょっと解像度が高い方がありがたいですね。 とはいえ,フォントサイズを下げても一応読めますし,かろうじて実用レベルには達している印象です。 また,タッチパネルが付いていない分液晶画面が(アクリル板で?)しっかり保護されているので,小型筐体の剛性の高さも相まって容赦なく尻ポケットに入れられるのはやはり便利です。
# 私は即効でレジストリを書き換えて,最低輝度で利用しています。 <バックライト
# 体重や体型,座り方にもよるでしょうからオススメはしませんが。 <尻ポケット
カメラ……は,そこそこの写り。 レリーズタイムラグ(シャッターを切ってから保存されるまでの時間)が大きいのと,マクロ機能がないのはマイナス。 UIはそこそこ使いやすい印象。 動画は全然使っていないのでコメントは差し控えますが,W-ZERO3系と違って動画で無理にWMVを使ってないのも好印象かも?
インジケータランプ類。 メールの新着通知と不在着信ランプがないのは致命的。 3G通信有効時(Not通信時)には意味もなくLEDが点滅しているのですが,この機能と置き換えるようなアップデータを激しく希望します。 これじゃ席を立ってるときに着信が合っても画面見るまで気付けませんからねぇ。 方や3G通信有効時の点滅機能はW-ZERO3系のように電波強度を示すわけでもなく,「電話機能がONになってますよ」以上の意味を持たないのでもったいないお化けが出そうです。
スピーカ音量&イヤフォン音量。 どちらも適正値。 スピーカはAd[es]に比べると最大音量では劣りますが,音割れしない領域(本機は音割れしない)で比較した場合,本機の方がやや大きい程度です。 着信音をしっかりと選べば電話として問題なく利用できるレベルかと。 イヤフォン端子(USB共用)の音量は調整範囲が広く,小音量から大音量まで好みに合わせて利用できます。 が,出力に余裕がないので鳴らしにくいヘッドホンだと音量が足りなくなることもあるかも。 個人的にB&O A8とSHURE E3C,SENNHEISER HD25-1の組み合わせでは特に問題は感じませんでした。 音質も(変換アダプタ品質に左右されるでしょうが)悪くないかと。 ちなみに標準添付のハンズフリーイヤフォンは低音質,アメリカンで耳の痛くなるサイズ,2又分岐の付け根に邪魔なマイクユニットと,使いたくなくなる要素てんこ盛りのシロモノなのでスルーの方向で。 ちなみに個別着信音に関してはW-ZERO3系と同じく,電話可,メール不可,グループ不可でした。 うーんイマイチ。 着信音ファイルはWMAが基本で,電話のみWAV,MIDI可の模様。 MIDIの再生品質はAd[es]より悪くかなりションボリなシロモノ。
# 音声発音中のみ少しホワイトノイズが出ますが,5G iPod辺りと比べれば控えめなのでまぁ問題ないレベルでしょう。
バッテリの持ちと通信速度。 謎です。 いや,私の行動範囲では(上京時を除き)HSDPAが有効になったことは一度もない(!)ので,Ad[es]と比べても毛が生えた程度の差があるかどうかも怪しい印象しかなく,単に「遅くて高い」回線と化していたり。 困ったもんです。 そんなわけでバッテリ食いのHSDPA通信が行えないため,バッテリの持ちもコメントできず。 無線LANを使っている分にはそこそこ持つ印象ですが……。
# つくば市街地〜牛久市,守谷市とか結構な距離移動してたんですけどねぇ。 田舎ばっかりだから(苦笑) 当然入院中の病院でも3Gでしか繋がりません。
あと,電話機能をオフにさえすれば,SIMを抜いてもPDAとして利用できるのはありがたいですね。 これなら通常の音声端末とSIMを差し替えて使えそう。 購入前に情報を見つけられず心配していたのですが,助かりました。
前述のコピー&ペースト関連など納得いかない制限もありますが,意外と使いやすい印象です。
「Word Mobile」は起動するとファイルダイアログが開きMy Documentsフォルダ以外も普通に選択可能,ファイルを開くと表示専用モードとなり,2,8キーでPageUp,Down可能と,既読位置とファイル選択画面のカーソル位置を記憶してくれない以外はビュアーとしての使い勝手は悪くありません。 ちなみにExcelともども新規作成機能はないのですが,既存ファイルは編集できるのでテンプレ用に空ファイルを用意して(書き込み禁止にしておけば)問題ありません。
「予定表」は,相変わらず月画面で予定内容が表示されませんが,QVGAかつ画面サイズが小さいのでこれで十分かもという気も。 WM6では週間表示で予定内容が常時表示になっているのも大きいかと。 ただし「予定の検索」(というか予定に限らず検索全般ですが)が出来ないのが個人的にはとても困ります。
# 海外のシェアウェア「Agenda One」には検索機能があるんですが,なぜかウチの環境だと予定データが表示できず。 新規作成できる辺り,予定表データベースの名前が食い違ってる?
「Internet Explorer」は,読み込み速度はそこそこ優秀,画面の狭さは全画面表示をONにすれば何とかといった印象。 全画面表示をONにした状態でソフトキーを押すとバーが表示され,メニューを閉じるとまた全画面に戻る仕様が使いやすいです。 ただしレンダリング精度は相変わらずイマイチでページによってはまともに表示できずにお手上げ状態になることも。 「標準では」Flashに対応していないのも片手落ち? 私はAd[es]でもNetFront(3.3)派なので,Standard向けの販売に期待したいところです。
「電卓」はタッチパネル非対応なだけに,ボタンだけで計算できて便利。 「Adobe Reader LE」スクロール速度が遅いのと画面解像度が低いのを除けばマズマズの出来。 「メモ」はタッチパネルがないため,単なるテキストメモの「クイックメモ」と「ボイスメモ」の2本に分離,シンプルで悪くない印象。 タスクマネージャ(OS標準?じゃない気がする)メニューを開かずともテンキーの7と2でアプリ終了と,全アプリの終了ができるので便利。 標準で「ホームボタン」長押しに割りつけられていて,私にはこれで十分。
「Windows Media Player」HTCのプラグインなのか,再生可能ファイル形式が大幅拡張されていてかなりオドロキの出来。 XivD圧縮したMP4ファイル(音声部分はAAC)がそのまま再生できたのにはたまげました(^^; 「TCPMP」と比較するとやや再生能力が劣る印象なのと,パワーマネジメント機能のバックライトオフは抑制されるものの画面オフは抑制されない点が画竜点睛に欠ける印象ですが,かなり頑張ってます。 WM6以降はデバイス単体でプレイリストの作成もできますし,動画の利用頻度が低いならコレ一本でもいけそうな。
# 今手元にマニュアルがないので,対応ファイル形式は割愛。 AACやMIDI,MP4,Motion JPEG辺りに対応してたかな?
サイズの小ささからくる携帯性の高さと,タッチパネルの廃止による液晶保護で通常の音声端末とほぼ同様の感覚でラフに扱えるのが本機の魅力ですね。 筐体をスライドさせたりすることなく,素早く利用できるQWERTYキーボードは便利ですし,アクセラレータキーを利用した素早い操作が可能な点もポイントです。
従来のWindows Mobile向けソフトの7〜8割り方はまともに動かないため,出来ることは限られますが,デバイスを自分に会わせるのではなく,使い方をデバイスに合わせて最適化できる(古い?)タイプのユーザにとっては非常に魅力的な端末に映るのではないでしょうか。
ちなみに私自身は,PCのFirefoxでMigemoを使ったインクリメンタルサーチを使ったり,キーボードショートカットでアプリを起動したりしているクチなので,本機のアクセラレータキーを利用したクイックな操作感は非常に魅力的ですし,h1900シリーズのコンパクトさに惚れていた過去からいっても,本機のコンパクトで質感の高い(かつ重心バランスの良い)ボディは素晴らしく感じられます。 筐体「だけ」なら現状における理想といっても過言ではないほどです。 が,料金の高さはホントどうしたものかと。 しかも,つくば近辺じゃ「低速高料金」ですしねぇ(苦笑)
当初は完全に検証機用途のつもりだったので問題なかったのですが,端末の魅力の高さにメインのマシンとして使いたくなってしまい,WILLCOM回線との予算配分をどうしたものか……当分は頭のいたい日々が続くことになりそうです。
# au回線をソフトバンク回線に変更して,WILLCOM回線はホームアンテナを利用した固定電話用途&PC接続専用かなぁ……。
まだまだ色々と書き足りないことや書き忘れていることもあるような気がしますが,切りがないのでひとまずここで筆を置くことにします。
# そもそも現在入院中だし,仕事もありますからねぇ(^^;
蛇足
もっとも,X02HTのアクセラレータキーとかって,とても不便なところにちょっと便利な機能が付いていることで印象が底上げされているだけで,効率性を考えればタッチパネルを利用したダイレクトなメニュー操作の方が優秀なんじゃないかという話も(笑)