本日は日本初のAndroid搭載端末「HT-03A」の発売日。 というわけで(?)発売日の前日に開催されたHT-03AのTouch&Tryイベント↓に参加してきました。
http://agilemedia.jp/blog/2009/06/79googledocomo_proht03atouchtr.html
早速そのレポートを……と普通なら書くところなのでしょうけれど,ゲストのトークの内容やら写真やらはよそのサイトでも多数掲載されると思いますので,そのあたりのことはスッパリと省略してHT-03AおよびAndroidを実際に触ってみての雑感を,Windows Mobileユーザ視点でザックリと書いてみようかと。
初めに結論から。 後出しということでOSの作りには関心する部分も多く,また端末の出来も悪くありません。 ただし,標準ソフトのラインナップ及び作り込みに多いに問題ありです。
正直な感想として,標準アプリは(悪名の高い)Windows Mobileと比べてもなってません。
幸い,Androidマーケットからのアプリのダウンロードおよびインストールが非常に簡単なので,ダメダメということはありませんけれど,アプリを追加して使うのは面倒という人には全くオススメ出来ない状態です。 そういった方は,あと数世代待つのが吉かと。
(以下執筆中につき暫時追加)
のっけからかなり厳しいことを書いてしまいましたが,まずはAndroidをまだ触ったことのない人のために,Androidの基本操作や特徴について実際に触ってみた感想を交えつつ紹介していきましょう。
ちなみに,画面写真などは(面倒で)一切撮ってないので,たとえば↓のITmediaの記事などを眺めながら読んでいただければと。 また,マニュアルなどをまだ入手していない関係で,用語なんかはWindows Mobile系のものを流用しつつ説明していきますのでご注意を。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0906/03/news015.html
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/0905/22/news080.html
まず,Windows Mobile系でいうところのToday画面に相当するものとして,ホーム画面が存在します。 これはPCでいうところのデスクトップに相当し,画面の左右ドラッグでスクロール。 計3画面分を利用可能です。
ホーム画面にはアプリケーションショートカットや時計,Google検索といったウィジットを自由に配置できる仕組みになっており,配置したこれらのアイテムはドラッグで再配置できるようになっています。
また,フォルダを配置することも可能です。 フォルダの中にはショートカットを格納して分類できる(と思う。空フォルダを作っただけで実際に試すの忘れました)ほか,「スター付きの連絡先」のような感じで,いわゆる検索フォルダ的なものも利用できるようになっています。
# 正式名称はおそらく「ライブフォルダ」検索条件を自由に設定できるわけではなく,「電話番号のある連絡先」などいくつか標準で提供されているものの中から選択できます。 アプリのような形で自由に追加・拡張できるのかは未確認。
画面の上部にはWindows Mobileのタイトルバーに相当する(太さは半分以下ですが)通知領域が設けられており,電波,バッテリー,ダウンロード,メール,音声着信の有無といった各種通知をアイコンで表示可能です。 この通知領域を下にズルズルとドラッグすることで通知領域を拡大して各通知内容の詳細を確認できます。 未読メールの件数表示やプログレスバーによるダウンロードの進行状況などが表示されるなど非常に実用的です。
さらに,Windows Mobileのスタートメニューに相当する機能として,画面中央に用意された「○に△」マークの付いたタブが表示されており,これまた上にズルズルとドラッグすることで,アプリアイコンが並ぶランチャ画面を引き出すことが可能です。
続いて,Androidの基本操作について。 なお,トラックボールなど一部のハードや文字入力パネルに関してはOS側ではなくHT-03A固有の機能も混じっていると思うのでご注意を。
HT-03Aの基本操作は,タッチパネルおよび,トラックボールとその左右に配置された6つのハードウェアボタンを利用して操作します。
ボタンは左から「ホーム」「メニュー」「戻る」「検索」,1段下がって「発話」「終話」と並んでおり,「ホーム」ボタンを押すことで問答無用でホーム画面に戻り,「戻る」ボタンなら1ステップ前の画面に戻り,「メニュー」ボタンで各アプリケーションのメニューアイコンが画面下1/3程度の領域に表示される仕組みです。
Windows Mobile Standardと同様に,WebブラウザをUIのメタファー※として採用し,(Windows Mobileの)メニューバーを省略して代わりにメニュー呼び出し専用のボタンを配置したと考えると分かりやすいかと。
狭い画面を有効に活用するという意味で,Windows Mobileよりも洗練されていますが,その分頻繁に利用しないメニューの階層が深くなっています。
※ Webブラウザの「ホーム」「戻る」ボタンでナビゲートするスタイルを踏襲している。
ちなみに,ホームボタンの長押しで「最近利用したアプリ的な」簡易ランチャ(アプリ実行履歴?)が起動します。 一見するとタスクマネージャのように見えますが,似て非なるものなため,タスク管理を行いたい場合には,サードパーティ製アプリの導入が必要です。
「終話」ボタンは電源ボタンも兼ねており,長押しで電源OFF,単押しで画面OFF(サスペンド?画面が消えてキーロック状態に)。 画面オフ中何らかのボタンを押すと,キーロック画面表示となり,ここで「メニュー」ボタンを押すとロックが解除されます。
タッチパネルは「静電容量方式」なので,ツメやスタイラスなどは利用できません。 iPhoneと違い画面サイズが3.2型(320*480ドット)と小さいため,推測変換の候補などを選択するには,相応の馴れ……というかコツが必要になります。
# 利用し始めの数分間は本気で床に叩きつけたくなる程誤操作しまくりました。
感圧式(抵抗膜方式)と違い,はっきりとタップするのではなく,どこでもいいので指の一部が目的の場所に触れるようにすれば,おおむねOKです。 が,使う人を選ぶ可能性も高そうなので,購入前にホットモックで試してからの方がよろしいかと。
# 個人的には感圧式のS21HT(Touch Diamond)の方が使いやすいです。
トラックボールは上下左右スクロール及び,押し込みによる決定(選択)動作に利用可能。 基本的にマウスカーソルのようなポインタは表示されません。 機能的にはマウス相当ではなくカーソルボタン相当の動作と考えると分かりやすいかと。 なお,残念なことに文字入力中の候補選択には利用できませんでした。
# 文字入力中にはフォーカスが推測変換候補に移動しない。