お久しぶりの霧島です。
最近はすっかりTwitterメインにシフトしてしまった感があります。 長らく放置状態で申し訳なく。
放置中MacBook Pro 13inch(Mid 2009)に続いて,仕事がらみでXperia,北米版iPadと立て続けに購入して青色吐息の日々を過ごしております。 もちろん,これらのデバイスは仕事抜きでも楽しく使ってはいるのですが(^^;
そんなわけで(どんなわけで?)仕事の方もボチボチやっているのですけれど,本日はその成果のひとつともいうべき新連載が窓の杜でスタートしました!<大げさです
といっても,私の筆の遅さと苦手ジャンルの多さで,編集部との持ち回り担当状態なのですけれど(^^;
その名も「杜のAndroid研究室」。 ロゴがとっても洒落ているので必見です。<そこかよ!
●窓の杜 - 【杜のAndroid研究室】第1回:オンライン同期型メモ「3banana Notes」「Evernote」「FoxNote」
http://www.forest.impress.co.jp/docs/serial/androidlab/20100428_364273.html
とまぁヨタはさて置きまして。 初回はオンライン同期機能を備えたメモアプリの比較記事ということで,「3banana Notes」「Evernote」「FoxNote with GDoc日本語版」の3本を紹介しています。 例によって執筆にあたっては動作検証に結構な手間をかけたのですけれど,残念なことに文字数の問題や確証が持てないといった都合で記事には反映できなかったネタをつらつらと書き連ねてみます。 各アプリの挙動に首をひねっていた方のお役に立つといいのですけれど(^^;
# 以下記事に内容を前提に書いていますので,先にリンク先の記事をお読みくださいませ。 また,あくまで当方の環境での検証結果ですので,環境依存や検証ミスの可能性もありますので悪しからず。
まず,各アプリの同期競合時の挙動の違いについて。
「3banana」は自動的に最新のものに置き換わります。なのでうっかり端末とWebの双方でデータ更新をかけるとタイムスタンプが古い方のデータはロストするので注意です。
一方「FoxNote」は,競合が発生すると該当メモのアイコンに×が付きます。この状態でメモをタップ&ホールドするとコンテキストメニューからローカルとGoogleドキュメントどちらのデータを上書きするかを選択できる仕組み。 これなら競合も怖くないですね。
最後の「Evernote」。記事中にもあるように,そもそもAndroid版クライアントはオンラインにすべてのデータをアップロードして,基本ローカルデータを保持しない仕組みになっているので,競合が発生すること自体まれといえます。 PC側でメモを編集後同期操作を行う前にAndroid側で同じメモを編集した場合などは,新しいデータに上書きされた上で古い方のデータはPC側クライアントの「競合している変更」から確認できます。 これはかなり気の利いた動作といえますね。
『ただし』既存メモをAndroid側で編集した後データ保存時に通信圏外などでオフライン状態になっていると,保存に失敗します。 これはまぁいいのですが,このエラーになったデータは新規データ保存時にエラーが発生した場合と異なり,「ノートの保留中」から確認できない(ユーザから不可視の)状態になります。 この状態で該当データをPC側などから更新すると,あるタイミングで突然タイムスタンプの比較などもなしに送信エラーになっていたデータで上書きされます(汗)で,この問題が発生するタイミングですが謎です。オンライン復帰後タイマーかなにかで送信リトライがかかるものと推測されます。
はっきり言ってヒジョーに危険ですので,更新保存時に送信エラーが発生した場合は,問題のメモは直接編集せずに,内容を新規メモにコピーしてから編集するのが安全でしょう。
FoxNoteはGoogleドキュメントとの自動同期機能を備えているのですが,このタイミングが少し分かりづらい仕様です。 私の確認した限りでは……。
1.端末上で保存した直後
2.アプリ起動時に最終同期日時から「起動時同期の実行間隔」以上の時間が経過していた場合
3.アプリのフォアグラウンド復帰時に(同上)
つまり,設定画面にある「起動時同期の実行間隔」の「起動時」は=起動中ではなく,文字通り「起動した時」という意味のようです。 アプリがフォアグラウンドの状態で(つまりアプリ利用中に)タイマー同期するわけではない点には注意する必要がありそうです。
記事中で触れているように,EvernoteのAndroid版クライアントはオフライン時にメモ一覧すら表示できないなど完全にオンライン重視の作りになっていて,iPhone版とくらべると機能的に見劣りする内容となっています。 これだけでもしょんぼりなわけですが,さらに2つ程クリティカルな不具合が存在するようです。(これも私調べ(^^;)
1.Mac版の最新クラアイント(Version 1.8.2 Beta 1 build 80951およびVersion 1.8.1 build 79826で確認)で作成したデータは読み込み時にエラーになり一切読み込めない
# これはかなりクリティカルな問題。 私の試した範囲ではMac版のクラアイアントを古いバージョン(たまたま手元に残していたVersion 1.7.2 build 76128で確認)に戻す以外の対処方法は発見できず。 ちなみにAndroid版以外からは読み込めます(汗)
2.Android版からPDFなどのファイルをアップロードできるが,アップロードしたファイルをAndroid版で表示できない
# iPhone版からは表示できるあたりかなりションボリ(苦笑)
とまぁ,こんな感じで記事の影では(必要だけど結果)無駄な検証が行われているというお話でした。