今更ですがsigmarionを購入しました(2000/12/17現在)。
このページでは私がsigmarion購入に踏み切った経緯を辿りつつ,同機の長所や短所,私の現在の利用状況なども含めた包括的な視点から,私なりのsigmarionに対する評価を筆の赴くままに(=好き勝手に(^^;)綴ってみようと思います。
# なおこの文章は全てsigmarionで〜というのはお約束(笑)ついでにいうならWindowsMediaPlayerでバックグラウンド演奏をしながら書いています。
※ 死ぬほど長文になることが予想されます。長文嫌いの方は…そもそもウチのページは読んでないかな?(^^;
ウチのページを以前からご覧になっている方の中には(一見すると)ヘビーユーザに見える私がH/PC 2000…もっとハッキリ言えば『hp jornada720』が発売された後になって,何故わざわざH/PC Pro搭載のsigmarionを選んだのか疑問に思われるかも知れません。
以下,私がsigmarion購入に踏み切った経緯を見ていきましょう。
私のH/PC歴は初代日本語CE機CASSIOPEIA A-51を皮切りに,同Aシリーズを3台(予備機扱い)購入した後にMobile GearII for DoCoMo(以降ドコモバ2)を購入。現在に至るというものです。
この内ドコモバ2はメインマシンとしてではなく,親指シフトエミュレータの使用を前提とした長文テキスト打ち専用のサブマシンとして購入しましたが,筐体の大きさや諸々の事情から稼働率が上がらないまま母艦の近代化改装用の資金欲しさに手放してしまいました(^^;
したがって最初に購入したA-51にCE2.0のROMを載せたA-51upが長らくメインマシンの座を保って来ました。
CE機最弱のCPUスペックを誇るA-51upが長らく現役でいたことや,ドコモバ2の稼働率が上がらなかったことからも明らかなように,私にとってのH/PC機とは長時間駆動する軽量ノートブック機ではなく『小型のテキスト入力マシン』としての意味合いが非常に強いことが分かると思います。
これまで同カテゴリのマシンはそもそも選択肢自体が少なく,私が記憶している限りCASIOのAシリーズ,HPの620LXとJornada6x0,COMPAQのCシリーズ,NECのMC-CS1xしかなかったはずです。
こうして列挙してみると結構あるようにも見えますが,Aシリーズを筆頭に大半のモデルがCE2.0までで打ち止めになってしまい,H/PC Pro機では実質Jornada6x0以外選択肢がありませんでした。
そこに登場したのがsigmarionとhp jornada720です。
私がメインに使用してきたA-51upも銘機の名を冠するにふさわしい素晴らしいマシンだったのですが,発売後約3年半が経過(!)した今となっては性能面で他機種に大きく見劣りする(SH3 40MHz,RAM 8MB,モノクロ反射液晶480*240)ようになってしまいました。
特につらく感じるようになったのが,動作速度と画面の見にくさでした。
Ps/PCのE-55あたりと併用していた頃はさして気になることもなかったのですが,E-500を経てPocket PC E-700(VR4122 150MHz,RAM 32MB,HAST液晶320*240)と併用するにいたって『我慢が必要なレベル』になってしまったのです(苦笑)
具体的に言えば処理速度ではPocketWZ Mailを起動した場合10数秒待たされ,画面は私の主とする室内及び電車内での使用時には画面が暗く文字が小さい(画面が狭いのでフォントを大きくすると全角40桁を割ってしまう),タッチパネルに照明が映り込む(バックライトが弱い)と行った具合。
ここで第2期H/PC整備計画(大げさ)の発動とあいなった訳です。
という訳で先にも書いた通り,私の用途には現状sigmarionとjornada720の二択しかありませんでした。
# まぁ,硬派にA-60って選択肢(しかも結構魅力的)もありましたが,sigmarionとの価格差が1万切る現状では…(^^; 室内での画面の見にくさは改善されませんしね。
ちなみに私は現在親と同居中のため,これ以上CE機をホイホイ買い換える訳にも行きませんから(2年間に7台(^^; 今回で8台目…まぁ,大半特価品ばかりですが),ここは慎重にならざるを得ません。
しかも母艦のAT互換機も組んで早4年が経過し,こちらの改装作業もまだまだ途中(ビデオカードが5世代前とかSCSIの調子が悪いとか…)。予算的にも無駄は許されないというなかなかにシビアな条件も付随します。
ゆえに下調べもいつも以上に入念に行いました。
以下,両者の優位点を互いに列挙してみましょう。
CPUが最速の評判も高いStrongARMの206MHzに。これで遅かったら詐欺でしょう(^^;
ブラウザがIE4相当(公称(^^;)に機能UP。表現能力及び動作速度が大幅に改善。
でも何故かPNGが表示出来なかったりとどう見ても『Pocket PCのPIEに劣る』部分が散見されるような気がしないでも…(汗)
米国ではニッチ市場向けだから?
私の場合同じくCE3.0搭載のPocket PCを所有していますから実感として分かりますが,CE3.0は安定度,アプリの切り換え速度などに特段の進歩の跡が見られます。
メインメモリ中のユーザ(ストレージ)領域が最大16MBに制限されるという壁も無くなりました。
# 本体RAM実装上の上限が32MBでストレージ領域はその半分まで(多分)
折角音楽を聴くならステレオが良いですね。私はE-700も持ってますけど(^^;
拡張性が高いのは良いことです。
バッテリーの分だけ明らかにsigmarionより小さいですね。
ジーンズの後ろポケットに入ります。
異論はあるでしょうが,私が試した範囲では僅差で720に軍配があがります。
ちなみにこれはキー配列を抜きにした評価です。
まぁ,あれば便利でしょう。私はLAN接続を使いますが(^^;
CE標準のデータベースを流用しつつ,見やすい画面でスケジュールが参照できるのは便利でしょう。
海外に行くときや公衆電話に接続したい時は有利でしょう。
私の場合は『入院した時』には便利そうです(汗) <病人
最大のポイントですね(笑) うぅむ。
インセンティブ(報償金)パワー炸裂? およそ正当な価格付けとは思えません。
CEの将来のため(他のメーカのやる気)を思うなら買うべきではないかも(苦笑)
ケーブルさえ買えば携帯電話やPHSと簡単に接続出来ます。
日本国内の通常使用ではモデムよりは256倍は便利でしょう(断定)
しかもこっそり他社PDCどころかcdmaOneやH"も繋げるあたりポイント高いです。
# もっともPocketPostPet宜しく後期ロットで使えないよう『改善』される可能性もありますが…(苦笑)
比較すると明らかにsigmarionの表示品質の方が一段上です。
720は明るさとムラがやや気になるところ…
わずかな差ですが720が510gに対してsigmarionは485gとやや軽量。
また720は小さい分『私には』(重量配分の関係もあって)実数値以上に重く感じられます。
小さいのは良いことです。
ハッキリ言ってMSIMEはお馬鹿さん(特にCE2.0以前)なのでこれは重要です。
しかもROM搭載ってところがポイント高し。
まぁ,別に私自身国粋主義者という訳でもない(そもそもOSが国産じゃないですしね)んですが,こうしたガジェットは日本製が好きです。作りとデザインのチャチさも含めて(笑)
無論できる限り国内メーカを応援したい(含むCPU)という気持ちもあります。
これ重要です。(閉鎖。HRKさんのサイトにて再配布中)。何のことだか分からない人はこちらのサイトを参照
# 別に720でも使えますけどね。倫理観と心意気の問題って奴です(笑)
おぉ!sigmarion善戦! <どこがだ(^^;
で各々の短所は上記の相手の長所と裏腹の関係にあるので,いちいち列挙することは省きますが,両者共通の短所としては『統合辞書がROM搭載されていない』『Aシリーズよりデカくて重い』『乾電池が使えない上,駆動時間がやや短い(モノクロマシン比)』などをあげることが出来ますね。
# それぞれ理由がある訳ですが,ここでは問題にしません。
以上にあげた特徴からターゲットユーザを想定するなら…
拡張性やブラウザ性能,動作速度を求めるならjornada720。
価格や携帯電話などの接続の簡便性を求めるならsigmarion。
といったところでしょうか?
Webなどで観察しているとsigmarionはその価格やブラントイメージが功を奏してか,多くの新規ユーザに支持されている反面,ヘビーユーザの受けは今ひとつのような印象があります。
それは何故でしょうか?
私が思うに理由は3つあるように思われます。
通常のH/PC機はCFスロットの他にPCMCIA…いわゆるPCカードスロットを備えているため,CFスロットをストレージ専用に使った上でPHS通信カードやLANカードなどを利用することができる訳ですが,sigmarionではこれらのカードとCFメモリカードの併用は諦めなければなりません。
もっともこの点に関しては通常の使用に際し大した問題ではないと私は考えています
# 個人的にはCFが2スロットあれば…とも思いますが(^^;
sigmarionの場合携帯電話用インターフェースを内蔵しているので,これらを使う限りにおいてはCFスロットは自由になる訳ですし,仮にP-in Comp@ctとの併用を考えた場合でも32MBのメモリを搭載しています。
メーラやLOGファイルをメインメモリに置いても十分実用に耐えるはずです。
# 逆に言えばJornada720は本体価格に加え,携帯電話を接続する場合さらに追加投資が必要となる訳ですね。
またこの件に関して完全に私見ですが,sigmarionに否定的な意見を持つパワーユーザの何割かは『ひと昔前のCE機のイメージ』に捕らわれているような気がします。
曰く『何時フルリセットがかかるかも知れないので,本体RAMにはデータを入れられない』『本体RAMは貴重なので無駄なものは入れられない』『本体RAMに大きなファイルを入れると遅くなる』etc.…
私が考えるにこれらの教訓は確かに実体験によって得られたものだとは思いますが,CEそのものの問題と機種固有の問題(どれがどの機種だとは言いませんが(笑))を混同してしまっているのではないかと思う訳です。
私の場合A-51upこそ本体メモリにプログラムを入れようがなかった(何しろ8MBですからね(^^;)のでともかくとして,E-55やE-500では当初PHSに611Sを使用していた関係もあって主要アプリケーションは全て本体RAMに入れて使っていましたが,勝手にフルリセットがかかったり目に見えて動作速度が低下するといったことはありませんでした(無論爆遅モードは別ですが)。
また私が集めた情報を検証(私調べなんで信憑性は皆無ですが(^^;)した限りでは,本体RAMに入れた巨大ファイル(たとえばATOKの辞書ファイル)の展開に時間がかかるのはCEでは本体RAMにデータを格納する際圧縮をかけている関係上,展開時にオーバーヘッドがかかるためで,CPUの処理能力が十分ならむしろその逆に外部ストレージに格納した場合の方が使用デバイスの読み出し性能によっては実行速度が低下する可能性が高いようです。
# SDメモリカードを使用した際のE-700が特に顕著です。
# またATOKの辞書ファイルはJornada6x0(SH3)ではCF,MobileGearII(以降モバギ2)では本体RAMに入れた方が高速に動作するという報告をそれぞれ目にしたような記憶があります。
また,フルリセットに関しては最近の機種(特にMIPS系)では問題視する程の頻度でお目にかかることは私の体験上ありませんし,昔と違って製造メーカの手によるバックアップソフトが必ず添付され,しかもタイマー自動実行できるものまでありますから十分自衛できるはずです(多分)
# むろんPCMCIAデバイスが使いたいとか,ログファイルは全部持ち歩かないと安心出来ないとかいうコアな意見もあるでしょうが(^^; <ほめ言葉
これに関しては実に御説ごもっとも(^^;
ヘビーユーザたるものさしたる差はなくとも新しいOSには興味が尽きないところに持ってきて,IEやタスク管理の大幅性能UPが付いてくるとあっては我慢しろというのが無理な話。
私だって,両者の価格差が1〜2万なら迷わず飛びついたはずです。
が,私の場合外出先でのウェブブラウズの必要性は低いことに加え,いざという時には『E-700+JS Landscape』という緊急手段があります。
また高速なタスクスイッチやウインドウ描画が必須機能かと言われれば,PIMやちょっとしたメモ等の即応性を要求される作業はE-700に任せることが可能なことに加え,今まで最遅(苦笑)マシンをメインにしてきた以上かなりの『耐性』が出来ているのは明らかです。
そこに来ての5万円差。うぅむ…
世の中には101配列でないと我慢できないってなパワーユーザもいるのに,フルキーの配列自体をいじってしまうという大胆…というか無茶なアプローチ。
この配列ではURL入力が打ちづらいとかいう以前に『カナ入力』がまともに出来ません。
うーん。
幸い私はカナはカナでも『親指シフトかな入力』のひとなので吟味の結果『被害は最低に押さえられる』との判断に至りましたが。
ま,URLは一部単語登録でもしてみますか?(苦笑)
といった感じで判断材料を積み重ねた結果,主に金銭的な理由からsigmarionへと心が傾きかけたのですが,私も伊達に長らくCE機を使っていた訳ではありません。
CE2.11以前の欠点(主に反応のニブさ)もイヤという程知っていますから,買えるものならjornada720が買いたい。
sigmarion購入に踏み切るには『関西並の激安販売店発見!(関東在住)』とかそれなりのインパクトを持った一押しが必要でした。
そんな時ひさしぶりに訪れた『シグマリオンFANぺ〜じ』(閉鎖)。こちらで3万Hit記念企画としてcgiによる懸賞付きゲーム企画を展開しており,これも何かの縁『もしこれで一等を取って商品をGet出来たらsigmarion購入しよう』と心を決めてチャレンジ。
運が良いのか悪いのか,その時点での単独Topをマークした私はその足で掲示板に報告。ここで自分を追い込むために(笑)前述の決意を表明したのでした。
そしてついに運命の結果発表の日が訪れました。
結果は…『2位!』(笑)
せっかく決意したのですが,これで振り出しに戻る…ことはありませんでした。
翌日藤堂さん(シグマリオンFANぺ〜じのWebMaster)からのメール。
ビックリして掲示板を見に行った所,1位の『てゐむさん』から『賞品は譲るので万難を排してシグマリオンを購入してください(意訳)』というメッセージが!(爆)
かくして「まりおちゃんをさがして最小挑戦回数で55.55%達成記録記念」の賞品をGetした私はsigmarionユーザとなることを運命づけられたのでありました(笑)
ここからようやくsigmarionの実機入手後の使用感などの実機レポートに移りたいと思います。
とはいえいい加減物凄い長文になって来ていますので,特に気になった点をピックアップして項目別に寸評を加える形で行ってみようと思います。
# っていうかここまで投げ出さずに読んでる人いるのかな??(^^;
sigmarionの特徴というとまずあげられるのが,ゼロハリバートンの手になる筐体デザインでしょう。
…敵を作るのを承知で言わせてもらうなら『イマイチ』ですね(^^;
そもそも私の場合,強度とは関係なく単にデザインでリブが入っているくらいならその分コンパクトに…などと頭の片隅で考えてしまうつまらん感性の持ち主であるというのもあるのでしょうが…
なんというかトータルデザインという物をもっと考えてくれてもよいのではないかなと。 シルバー塗装のゼロハリ風デザインの本体にくっついている『バッテリー部のおざなりな処理』はどうにかならなかったんでしょうか?(苦笑)
あれでは一体何のためにゼロハリデザインなのか(私は)理解に苦しみます。
せめてバッテリー部の色をシルバーなりダークグレーなりもっとシックな色調にして欲しかったですね。
パッと見はともかく,まじまじと見てしまうとあのライトグレー部分の質感の低さには思わず泣けてきます。まぁ,日本製なので工作精度には問題ないんですけど(苦笑)
後はゼロハリデザインのせいで液晶カバー前端の面が立っているのがちょっと体積的に無駄…というか損した気分に(^^;
ちなみに液晶オープン時の本体デザインは良くも悪くもモバギ2のまんまですね。
バッテリー周りの処理の関係で(VAIO C1XE以降ライクに)液晶が奥まっているデザインは好き嫌いが分かれるかも。
# でもC1XE程のケレン味は無いんだよなぁ…
いかにも日本的でいいかなと個人的には思います。 <半分ほめ言葉(苦笑)
大きさ…はまぁ,想像通りですね。
手に持ったりバックにしまったりする分には便利なサイズです。
今は冬なのでコートのポケットに入れると便利。
ただし夏はウエストポーチなどを用意しないと手ぶら時の収納場所には困るでしょうねぇ(^^;
# どうやらジーンズの後ろポケットに入らないこともないようです。ウチの610には入りましたが502では入りませんでした(共にリーバイスのモデル名)。
重さ…は既に触れましたがサイズと重量バランスの関係からか,意外な程軽く感じられます。
いかにも中身が詰まってますといった風情のjornada720とは対象的ですね。
テキスト入力マシンとして購入した以上最重要ポイントと言っても過言ではありません。
で結論ですが想像通りに良好な入力環境が得られます。
キートップの雰囲気と言いタッチと言い銘機OASYS Pocketを思い出しますねぇ。
キーのへたりなどはこの先使い込んでみないと分かりませんが,私は普通の人より打鍵時の力が弱い(親指シフターの特徴か?)ようなので,おそらく問題にならないと思います。 <って他の人の参考には全然ならないやん(^^;
問題の配列ですが…親指シフトとロマカナで利用する分には特に問題は感じられません。
# 特に親指シフトの場合無変換の位置が良いため,本家モバギ2よりずっと快適に使用出来ます。
まぁ,URLをブラインドタッチで入力する時は困るような気もしますが頻度的に我慢出来ないというほどのものでもないでしょう。
# もっともプログラミングに使うには結構不便かも…。
ただ右側にシフトキーがないのは少々いただけません。
というのも省スペースキーボードの常でBackSpaceとDelが兼用になっているため,Delを押すつもりがEnter+BackSpaceを押してたなんてことがよくあります。
# しかもEnterがShiftみたいな形をしてますしねぇ(苦笑)
だいたいこの配列では片手でDelキーが押せません(^^;
いや,押して押せないことはないんですけどね(苦笑)
『純粋な処理速度』は速いですね。
A-51upでデータ満載状態でCF上からPocketWZ Mailを起動すると大体15秒くらい(汗)待たされましたがこれがわずか3秒!
# ただしsigmarionは当方の環境の都合で本体RAMからの起動。
WindowsMediaPlayerで演奏中にPocketWZ Editor(IMEはATOK Pocket)を使っても『変換をIME描画にしなければ』かなり快適に使用出来ます。
ただしさすがはCE2.11というべきか,ウインドウやアプリの切り換えは『もっさり』という表現が似合います(笑)
だいたい『何を始めるのにも3秒かかる』と思ってもらえば間違いはないかと(^^;
# 無論単一のウインドウ内でテキストを打つといった通常処理は高速にこなしますよ。
十分実用的と言って差し支えないと思います。
STN(特にPDA用の)としてはかなり良好な部類に入ると思います。
対するjornada(特に6x0)は劣悪な部類だと思いますから,ひとめで分かるレベルの差がありますね。
青みがかっていて精彩さには欠けますが,写真を見ても失望したりはしない程度の表示品質は持ち合わせていると言って良いでしょう。
バックライトも十二分に明るく日光下以外での使用には十分に使えそうです。
# さすがにE-700の馬鹿みたいに明るいバックライト程の光量はありませんが(^^;
ちなみに反応速度はやっぱりSTNですね。
ちょっと注意して見ればすぐ気付く程度には反応速度が遅いです。
それと使い込んでみないと断言は出来ませんが,構造的に液晶ヒンジ部のヘタリがやや心配です。
# まぁ,これは液晶が180度に展開できることとトレードオフな訳ですが…
まぁ,なんというかPIEですねぇ(意味不明)
想像以上でも以下でもありません。
緊急時に使うには十分な出来です。
常用できるかどうかは巡回先によるでしょう。
ウチのサイトのようにテーブルが多用してある程度で単純な作りのページであれば快適に閲覧出来ます(まぁ,画像はデフォルト通りに非表示にすることをお勧めしますが(^^;)。
Webメールが使いたいとかYahooオークションを使いたいという人はH/PC2000かさもなくばPocket PCを使いましょう。
画像UPLOADサービスならH/PC2000ですね。
# チャットや掲示板も当たり外れがあるので『スクリプト処理を有効にする』をON,OFFしたり『つまようじ』を導入するなりしてもダメな場合は素直にあきらめるのが吉(苦笑)
ちなみに私はE-700があるので問題なしです。 <オイ(^^;
そもそもモノラル再生しか出来ませんが,マシンパワーがもったいないのでWindowsMediaPlayerを入れてみました。
イヤフォン経由だとE-700と比較して『モノラルであることを差し引いても』いかにも見劣りしますが,本体内蔵スピーカを使った場合は意外にイケますね。
音量もE-700と同等かやや上回る程度に出る上,品質もBGM程度には十分な出来なので出張先のホテルで使ったりするのにはいいかも知れません。
変なノイズが載らないのはポイントが高いと言えましょう。
ちなみに私はE-700があるので問題なしです。 <オイオイ(^^;
まだ使い込みが浅いので断言は出来ませんが,通常利用では十分な駆動時間を得られそうです。
少なくともテキスト入力だけを続けてバッテリーを使い切るには『それなりの根性が必要』だと思います(^^;
通信とか音楽再生に使ってしまうとスペアバッテリーが欲しくなるかも知れません。
# でも急速充電器がラインナップされてないんですよねぇ…(苦笑)
ちなみに私はE-700が(以下略)。 <オイオイオイ(^^;
スケルトンなスタイラス…は気泡が目立ってかえって情けない気がするのは私だけですか?(苦笑)
本体に合わせてシルバーとかじゃいけなかったんでしょうか…
ACアダプターはCASSIOPEIA用より小さくて携帯に便利ですね。
例えるなら…モバギ2用サイズ… <ってまんまやん(^^;
ワールドワイド対応でない点とブレードが折り畳めない点は少々残念かも知れません。
PC接続ケーブル…付いてきません(^^;
これくらい付いていてもバチは当たらないと思うんですが,我々ユーザには理解不能な深い考えがあるの『かも』知れません(笑)
私は本体を買っただけであとは携帯電話接続ケーブルを買うお金しか残らなかったので,今だ未購入です。
仕方がないので赤外線付きのミニノート上でパートナーシップを結んでから,レジストリなどの設定を書き出してデスクトップに移植後LAN接続してます。
いかにも面倒くさいので,その内ケーブルなり母艦用赤外線アダプタなりを入手する予定。
モバギ2全般に言えることですがバックアップバッテリを外すのにドライバ(ネジ回し)が必要なのが面倒です。
さらにバッテリを外す以外にフルリセットの手段がないこともいただけません。
この辺はCASSIOPEIAを見習って欲しい所です。
ドコモバ2にもありましたが,ストラップ取り付け穴が付いているのは助かりますね。
ウチのsigmarionは左前足がやや低いらしく,水平な面に置くと少し浮きます。
が,いい加減なテーブルだと浮かないレベルの問題なので許容範囲かな?
赤外線ポートの位置…何だかなぁ(苦笑)
背面がバッテリーと蝶番で占有されたからって正面に持ってくるというのは…(^^;
ただしE-700と通信するにはとても便利な位置ですね(爆)
と大体こんな所でしょうか。
…しかし自分で書いていて思いましたが,一体全体どの辺が『寸評』なのでしょう(汗)
もはや余人を寄せつけぬ長文と化していますねぇ。
さてまとめに入りましょう。
とは言えさすがの私も疲れ果てました(笑)
結論はひとことでいうことにします。
『買って悔いなし!』
以上〜 <竜頭蛇尾(^^;
今回の環境構築にあたっての備忘録をしたためたので,付録に収録します。
中級程度のユーザには参考になる『かも』知れません(爆)
ここから先はヤクザなことがサラっと書いてあったりするかも知れませんから,初心者の方はあまり参考にしないことを強くお勧めします。
ってウチの記事は全編そんな感じのような気もしますが(苦笑)
参考にする場合はいうまでもなく自己責任でどうぞ。
もっともこれはウチのサイト上の情報全てにおいてですけどね(^^;
ちなみに質問はメールではお答え出来ません(個別対応している時間無いです(^^;)ので掲示板の方にどうぞ。
さて,sigmarionもコンピュータですからソフトを入れなきゃただの箱(物が入らない分だけかえって始末におえない(^^;),もっともCEは標準でROMに格納されたアプリが色々とあるので使えないということはありませんが,私には使いづらいので大半は黙殺します(^^;
私が使う搭載アプリというと…
まぁ,大体こんな所です。
ActveSyncやリモートネットワークなんかも使いますがこの辺はOSの機能のような気もしないでもないので省きます。
残りは市販ソフトやオンラインソフトで補うことになります。
とりあえずお気に入りのテキストエディタがないと話にならないので,PocketWZ Editorを導入しました。
# CFに入れて持参。購入後歩きながらインストールしました(笑)
これでエディタ,プレビュー付きテキストビュア(Filer),メーラ,メモ(NoteTaker),Grep(テキスト全文検索)が全て導入完了です。
(PocketWZ Editor,PocketWZ Filer,PocketWZ Mail,PocketWZ Memo,PocketWZ Grep)
なんて便利!
というかこのソフトがなかったら私はきっと今ほどCEを使っていないでしょう(^^;
次にその他の愛用ソフトを導入します。
数が多いので列挙しますが…
DTop2,QTTA,親指キュン,DState,DSound,TascalLha,PocketUnZIP,TascalGauge,TGV,TascalWPC,TyperRCE,CAPTCE,TascalRegEdit,SmallTweak,SpaceFinder,Train,AddressBook Viewer
既に述べましたが,十分に高速なCPUを搭載した場合データは本体RAMに入れた方が起動が速いという信念に基づき『全て本体RAMに』導入します。
その代わり少しでも使用頻度の低い物や必須ではないものは容赦なく削ります。
# 私の場合それらのソフトはE-700上で使えば十分です。
メールのLOGファイルも当然本体メモリに置きます。
ここでためらうのはきっとH/PCだからに違いありません。
そんなものは『sigmarionはキーボードのついたPs/PCだ』と考えることにしてとにかく何でも本体RAMに入れます。
幸いH/PC Pro機であるsigmarionには『ストレージメモリには16MBまでしか割り当てられない』という制限がありますから,これを逆手に取って『メモリが一杯になるまでは気にせずRAMにソフトをブチ込む』という方針で行くことにしました。
実行メモリなんてものは普通16MBも確保してあれば十分です。
なにしろA-51upはどんなに頑張っても7MB強しか取れなかったものが16MB。
何の不満がありましょう。バチがあたります(笑)
で,メモリが一杯になったらLOGを整理したりすれば良い訳ですね(^^)
次はカスタマイズです。
本体RAMにソフトを入れたので標準状態ではやや苦しいものがあります。
従って不要な物は消すことにします(笑)
これまた数が多いので列挙してみると…
全部不要。これがあるとデスクトップの描画が遅くなります。
・Program Filesフォルダにある各種ファイル
自分で入れた物以外は全て不要。
テンプレートへのショートカットなども根こそぎ削除します。
ただしPocketOutlookフォルダの『添付ファイル』は消すと受信トレイで添付ファイルが使えなくなるので残します。
何に使うのか今ひとつよく分からない『Large Mail Messages』フォルダも残しました。
同期ファイルフォルダ以外は全て削除。
普通空ですが,何か入っていたら削除。
Ps/PCなどでは空にしてはいけませんがH/PCなら空にできるので全部削除。
そもそもPIEではキャッシュが残っていると再読み込みが面倒なので,PIEの詳細設定で『終了時にキャッシュを空にする』にチェックを入れてしまいます。
MPツールだったかなんだったか忘れましたが,NEC製アプリの作業用フォルダのようなものがあったのでフォルダごと削除しました。
# 全て削除するとバックアップ→リストア時に不具合が出る可能性があるようです。
ここから先は導入済みのアプリの力を借ります。
SpaceFinderを起動して…
各種アプリのインストール情報ファイルが入っているので消します。
もともと不必要なソフトは入れてないのでアンインストールは考慮しません。
消したくなったら手動でアンインストールします。
このフォルダはWin32でいう所のWindows起動フォルダにある『スタート メニュー』と同じ意味合いのフォルダなので,すでに導入したDTop2(ランチャ)に登録していないような(使用頻度が低い)標準ソフトのショートカット以外は全部削除します。
フォルダがあるのも無駄なのでこれも全部削除。
# ショートカットは全部削除してもいいけど,寂しいので少しだけ残します(笑)
いかにも見なさそうなヘルプのショートカットは削除します。
・\Windowsフォルダにある不要ファイル
これがもっとも面倒な作業ですが,Windowsフォルダにある不要と思われるファイルを全部削除します。
ちなみに自分で導入したDLLは間違って消さないように私はルートフォルダに導入します。
まず拡張子が『unload』なアンインストール情報ファイルを全部削除。
次に使わなそうなアプリのdllやヘルプを全部削除。
今私のsigmarionのWindowsフォルダに残っているのはROM搭載ファイルを除くと以下の通り。
ここから使用アプリをSmallTweakに切り換えて…
CF上のファイルの削除はごみ箱を経由しないので操作感統一のため,本体もごみ箱の使用は中止。
ごみ箱のプロパティでごみ箱を経由しない設定にした後で削除。
# 空にするのを忘れずに。
マイハンドヘルドPCは消すとエクスプローラ操作時に鬱陶しいので残します。
Alt+全角半角は異様に不便なのでひらがなキーに変更。
表示面積がもったいないのでスクロールバーを細く変更。私の場合サイズ10。
ただのマシンパワーの無駄遣いなのでOFFに
かなり操作感に差が出るのでONに。
とりあえずデフォルトの16384。
ここから先は使用アプリをTascalRegEditに切り換えて…
ここも不要そうなものは削除します。
私は小心者なのでMicrosft Aplication InstallerとSharedだけ残します。
さらに気合の入っている人は絶対に使わなそうなドライバ用のエントリなどを削除するというのも手ですね。 <そこまでやるか?(^^;
次。WZ関連…
WZの各機能(Mail,Filer,Memo,Grep)はWZEDITOR.EXEにパラメータを与えれば起動できるので,WZMail〜以下各EXEファイルを削除。
と,これで随分とスッキリしました(笑)
さて入れたソフトをざっと見渡してみて困ったことに気付きました。
# ってホントは初めから分かってましたけど(^^;
まずsigmarionではPocketOutlookのデータベースを利用したCASIO製スケジュールビュア『カシオ暦』が利用出来ません。 <当たり前
熟慮の末ROSEを導入してみました。
しばらく試用してsigmarionでスケジュール管理することが証明されたら,レジストする予定です(^^;
# いや,PIM用途にはE-700しか使わないような気もするので(苦笑)
次にどうもsigmarionはフルキーをアプリケーションランチャとして使うための機能がないらしい。
信じられん!と憤慨しつつmiriEXWinKeyを導入。
とここでトラブルが!
sigmarionでは同アプリを使っても(たとえレジストリを直接いじっても)プログラム登録時にパメータを与えられないことが判明!
WZ用のパイププログラムを全部削除してしまったので大ピンチに(^^;
…が,ここはパラメータ付きでショートカットを作って回避。
全て解決万々歳…と思ったらDTop2は起動パラメータばかりかショートカットでも元のEXEファイルを参照するため起動出来ないことが判明(^^;;;
こちらは泣く泣く諦め…るついでにEXWinKeyとDTop2で登録がダブったソフトはDTop2側から全て削除してしまいました(笑)
そして最後に悩み抜いた末,テキストビュアのRubyReaderを導入。
今までは中村さん作のPocketWZ用『読書モードマクロ』を使っていたのですが,今回はとにかくメモリを節約する方針のため断腸の思いでマクロごと削ってしまったのでした(苦笑)
といった訳で現在はとても快適に使っています。
って忘れてました(^^;
他にWindowsMediaPlayerをCF上に導入してあります。
これはどのみち音楽データが必要なので本体RAMから追い出してみました。