Axim X50v 液晶&タッチパネル

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液晶&タッチパネル

hx4700の液晶と比較して悪評が目立つX50vの液晶ですが,十分美しい液晶だと思います。

発色に関しては若干青っぽいという表現ができますが,CLIEの一部機種にあったような眠さ(ボケた感じ)はなく,(英語版での評価の通り)色温度が高く青が引き締まって見える印象です。
色の再現性の面ではhx4700のそれに劣るものの,好みでいえばこちらの発色の方が好きという人も少なくないのではないでしょうか。
# h39x0やh1920に近い発色と言い換えてもいいかも。黄色味が強くいまひとつ冴えなかったh1937やh4150などと比べると,その差は歴然です。

もっとも視野角に関しては狭め……というか,hx4700の視野角が優秀過ぎるために,勝負にならないというのが正直なところでしょうか。
ただし,正面から下20〜30度辺りまでは悪くない感じですから,PDAとして普通に利用する場合の姿勢と視線の位置を考慮すると,ちょうどよい印象を持ちました。
# 電車の車内などで,上と左右方向から覗き込まれにくいということにも繋がりますし。

ちなみにランドスケープ(横表示)にすると,気持ちギラつきを感じる気はしますが,余程長時間利用しない限りは問題ないレベルかと思います。

大きさに関しては,hx4700の4インチとh4150の3.5インチのほぼ中間のサイズとなるわけですが,印象としてはh4150の液晶がちょっと大きくなったという感覚で,4インチ液晶から感じるような広々とした印象は受けませんでした。
# オールドユーザ的には,透過液晶時代のCASSIOPEIA Eシリーズを彷彿とさせるサイズではあります。 <3.8インチ
# 個人的には3.5インチ液晶のVGAマシンが欲しいですね。

ただ,リアルVGA環境や横画面での,「Happy Tapping Keyboard」を利用した親指入力なども一応こなせるサイズだと思います。が,これらをメインに利用したい人は4インチ液晶搭載機種を選んだ方が無難かもしれません。

液晶輝度はオフも含めて9段階に調整でき,明るさは十分。半透過型ですので,直射日光下でも問題ありませんが,状況によっては細かい色を判別するのは難しい印象です。

手書きメモに一筆書き風に入力
手書きメモで一筆書きの要領で入力した場合の例。

タッチパネルの感度に関しては,(これまた英語版での評価の通り)ややニブめの印象です。画面を軽く(かつ素早く)タップすると反応がなく,「処理待ちなのかな?」と思っていたら,タップが反応していなかっただけだったということが,たまにあるようです。
# 液晶保護シートはまだ貼っていませんので,素の状態での感想です。

また,手書き(認識)入力などを利用している場合に,筆圧をかけずにササっと手早く書くと,線切れを起こすことがありました。が大抵の場合問題なく認識するようです。
この辺りは,2003で大幅に認識精度がUpしたことに感謝でしょうか。

なお,お絵描きをすると気になるタッチパネルの精度ですが,こちらに関してはhx4700同様非常に優秀な印象を持ちました。狙った場所にキッチリと歪みなく線が引け,不快な線飛びもありません。
ただし,感度の関係で筆圧をかけずに,入りと抜きを(無意識に)やってしまうと,線切れが頻発してしまうので,意識して筆圧をかける必要がありそうです。
# とはいえ,親の仇のように筆圧を込める必要はないです。ほんの気持ち強めを意識する程度でOKかと。

中村さんの「記憶更新履歴」で手書きメモが線切れで実用にならない旨触れられていましたが,私の場合でも意識せずに書くと結構線が切れてしまいます。ただし文字単位で一筆書きの要領で書くことで,実用レベルで使えるという結論に達しました。


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