関東在住という地理的条件を生かしてWORLD PC EXPO2000に行ってきました(^^)/
PCや各種デジタルガジェットなどのレビューはニュースサイトにPalm関係は数多くあるPalm系サイトにそれぞれおまかせして,ここではWindowsCEユーザに対象を絞って注目すべき展示を私の独断と偏見に満ちた寸評を交えつついくつか取り上げてみようと思います。
まずは誰もが最も気にしているであろうNTT DoCoMoの新Pocket PCです。
結論から言えば実に無難というかまぁ,想像通りですが,EG-800(北米モデル)をベースにしたと思われるモデルが展示されていました。
写真を見ていただければP-inComp@ctが挿さっていることからも一目瞭然かと思いますが,ユーザ待望のCF TypeIIスロットを搭載しています。
書き忘れていましたがCFスロットの横にスタイラスで押し込むタイプのエジェクトスイッチが装備されていますので,MicroDriveのような突起物の少ないTypeIIカードの抜き差しも容易に行えるよう配慮されています。
今回は参考出品ということで一切データシートが展示されていませんでしたから,そのスペックは実機から推測するしかありませんが,CASIOお得意のHASTカラー液晶を搭載し,RAMを32MB搭載していたのはほぼ間違いありません。
# ただし市販品にも同じく32MB搭載されているという保証はない訳ですが(^^;
EG-800は耐衝撃構造1mを採用およびJIS防滴II型に準拠したモデルであり,全く同様の外見から本機も同等の性能を有していると考えられます。
これはコンシューマ向けPDAとしては初の試みですから,大いに注目すべき点と言えますね。
ただ当然のことながら,これらの性能と引き換えにその筐体は大きく重くなってしまっています。
細かいスペックはこちらのEG-800の情報(少なくとも外形寸法は共通でしょう)を参照してもらうとして,ここでは実際に手にとってみた主観的な感想を述べさせてもらうにとどめることにします。
まぁ,はっきり言えばデカイです。前面投影面積に関して言えばE-50x系と似たりよったりですが,厚さはかなりのものです。
男性はともかく女性には少々(かなり?)厳しいものがあるかも知れませんね。
厚さ的にはE-700用のエクストリームリミット製ボディスーツの蓋を開けた状態(閉めた場合E-700の方が厚い)やCASSIOPEIA Aシリーズの厚さにほぼ等しいので,手元にある方はその厚さを実感してみるのもいいでしょう。
# E-50xを付属のケースに入れた場合,ケースの片側(1枚)分の厚みだけDoCoMoPPCの方が薄いです。
ただこれらの事実は裏を返せば,本機の対衝撃性能を生かして(=『液晶の保護』をあきらめて)剥き身で使う場合は,既存機種+保護ケースと容積的には変わらないということにもなります。
一応ギリギリでジーンズの後ろポケットに入る厚さと言えましょう。
いや,液晶(というかタッチパネル)を壊しても責任持てませんが(^^;
個人的な感想としては,いっそ本体着脱式のベルトクリップでもあれば面白いのになと思いました。
# ストラップ取り付け用の穴がある点は大いに評価出来ますが。
# 剥き身のままネックストラップを付けて持ち歩くというスタイルが一番しっくり来そうな気もしますね。ただその場合ストラップ取り付け穴は下にあった方がありがたかったですけどね(^^;
また筐体サイズに余裕があるおかげでWindowsボタン(旧Esc)が省略されずに残っており,ボタン設定で『ボタン(横)1』として機能割り当てが可能になっている点は密かにポイントが高いです。
ちなみに重さに関して言えば,予想以上に重い訳でも軽い訳でもありません(^^;
まぁ,E-50xを持ち歩いていた人ならさしたる痛痒もなく持ち歩けるのではないでしょうか。
ただしE-700やE-x5に慣れきってしまっている人にはつらいかも知れません。
なお,本機は参考出品ということでしたが,コンパニオンのお姉さんに質問した所発売時期は未定だが発売されるのは確実であるということでした。
# 裏のリチウムポリマー蓄電池(黒い部分)に既にデカデカと『DoCoMo』のロゴが入っている所から見ても,発売は確実視しても良さそうな雰囲気ではあります(写真参照)。
余談ですが,ヘッドフォンジャックはちゃんとE-700と同じく4端子になっておりリモコンイヤフォンに対応しているようです。
独自ソフトとしてはドコモ設定,moperaやポケトーンカラオケプレイヤー(カラオケがダウンロードできる)などがインストールされていました。
# CASIOPEIA標準搭載の統合辞書(旧G-天王星)もちゃんと搭載されてます。
と本体だけでも話題性に事欠かないDoCoMoPPCですが,一緒に外付けキーボードが展示されていたのも興味深い所ですね。
これはミサワホームが開発し,DoCoMoのパクティなどに採用されているCUTKeyという片手用キーボードと同種の物です。
バッチリ撮って来た裏の写真を見てもらえれば,CASIOとCUTKeyの文字が確認できると思います。
# ちなみにドライバ動作時もダイアログにCUTKeyとちゃんと表示されます。
またこのキーボードは取り付け方が中々気が利いており,コネクタカバーを上手くはね上げることで,取り外さなくとも(って取り外し式じゃないですが)干渉しないようになっているだけでなく,固定用のピンはウォークマンの乾電池ケースのようなねじ込み式ではなく,両端のノッチを倒すことで固定されるようになっています。
# E-50xやE-700にはこの固定穴がありませんから対応は難しいかも知れませんねぇ…(嘆息)