Spb Pocket Plus

Spb Pocket Plus

Spb Pocket Plus

小物ユーティリティの詰め合わせセット。 セットの内訳は以下の通りです。

Spb Pocket Plus Today Plug-In
Today用のバッテリ/バックライト/メモリ状態表示,ランチャ
Spb Pocket Plus Close Button
最小化ボタン上に常駐するタスクマネージャ
Spb Pocket Plus Pocket Internet Explorer
PIEを複数ウィンドウ(疑似タブブラウザ)化
Spb Pocket Plus Repeating Alarms
標準のアラーム(予定表,仕事,時計)にリピート,強制音量コントロール機能を付加

以降,各々のソフトを簡単に紹介していきましょう。

Spb Pocket Plus Today Plug-In

Todayアプリの定番ともいえる,バッテリやメモリ状態を表示する機能とランチャ機能を統合したソフトです。

「Battery Panel」に関しては,グラフによるバッテリ残量のパーセンテージ表示と合わせて,統計(ドキュメントによれば10日間)をとって逆算した残り使用可能時間を数値で表示する機能を備えています。
なお,拡張バッテリなどの表示には対応していないようです。

「Memory Panel」はメインメモリのプログラム実行用領域の状態をグラフ表示しており,数値は空き領域を表します。
データ記憶用領域や外部ストレージカードの状態表示には対応しません。

データ記憶用領域に関しては1つのグラフに同時表示されるよう改善。
ストレージカード関連は新たに「Strage Card Panel」が用意されました。

「Strage Card Panel」は表示ドライブを変更可能です。

「Backlight Panel」として,バックライト(フロントライト)輝度を表示するバーが用意されており,これを直接タップすることで即バックライト輝度を変更(消灯含む5段階)することが可能です。
本表示バーの一番右端はiPAQの場合「自動調節」が割り当てられているのは嬉しいところでしょう。

なお,これらのグラフ表示やその横のアイコンをタップすることで,関連するコントロールパネルアプレットにアクセスすることが可能となっています。
グラフ部分をタップして数値の表示切り換え,タップ&ホールドで各種設定変更可能。

また本ソフトは,上記 4つのグラフに加えてランチャ機能を利用することが可能です。
こちらは「設定」(コントロールパネル)の「Today」のアイテムタブの[オプション...]あるいは,同パネルのPocket Plus専用のコントロールパネルアプレットから,スタートメニュー登録してあるアプリケーションと主要な標準のコントロールパネルアプレット選択することができるようになっています。

Spb Pocket Plus Close Button

「GS Pocket Magic(Pocket PC 2002版)」ライクにナビゲーションバー(タイトルバー)右端の『終了ボタン風な最小化ボタン』上に常駐して,本物の終了ボタンとしての機能を付加※するタイプのタスクマネージャです。
見た目がノーマル状態と一切変わらないのがスマート(かも)。
※ 通常通り,最小化に割り当てることも可能。

同ボタン上のジェスチャ(ドラッグ)にも最小化or終了の動作を割り当てることができるので,ボタンタップ時の動作と組み合わせて2つのアクションを割り当てることができます。

また,ボタン(のある領域)をタップ&ホールドすることで,タスクの切り換えなどの各種タスクマネージメント用のメニューをポップアップさせることができます。
# Todayと設定オプションClose All Inactive(背面のタスクを閉じる)に関しては,非表示に設定可能です。

また新たに,最小化(終了)ボタンタップ時にクローズせずに最小化するアプリを指定可能になりました。
# 設定時はフルパスではなく,実行ファイル名を記述します。

Spb Pocket Plus Pocket Internet Explorer

「Pocket Internet Explorer」にフルスクリーン機能と,疑似タブブラウザとしての機能を付加してくれるアドオンソフト。
身も蓋もない言い方をしてしまえば「MultiIE」の類似ソフトです。

本ソフトはフルスクリーンと,複数のウィンドウを『新規に開く』機能しかもっていませんので,どちらかというとサブセット的な位置づけといえるでしょう。
# 「MultiIE」のタップ&ホールドメニューを省いた感じでしょうか。

リンクをたどる際にウィンドウを開くことができないので,一般的に期待されるタブブラウザとしての使い方には向きません。
# AirH"のような低速回線を利用する場合にはそこそこ重宝するでしょうが。

今後の機能追加に期待したいところです。

Spb Pocket Plus Repeating Alarms

予定表や仕事,時計で利用される標準のアラームは『鳴り始める時点のシステム音量で』『1回』しか鳴らないため,気付かないこともしばしばです。
これを指定分数(永続/30秒/1分/5分/15分/30分/1時間)指定回数鳴らしたり,最大音量(Maximum sound volume)やステップトーン(Ascending soun volume)で鳴らせるようにしてくれるソフトです(設定画面)。
# 回数指定以外にも永続的に鳴らしつづけたり,OS標準の再通知とは別に再度アラームを鳴らすまでの間隔も設定可能です。

ちなみに,アラーム作動時には標準のバルーン表示が利用されるので,スヌーズ(再通知)にも対応できます。

また,標準の予定表で個々の予定をタップ&ホールドした際に表示されるポップアップメニューから『個々の予定に対してアラーム内容を設定できる』※ので,予定によって音量やリピート回数,WAVファイルなどを使い分けることができるのも嬉しいところでしょう。
※ 設定ダイアログの「Override default behavior」にチェックを入れて設定。

まとめ

「Repeating Alarms」を除くと,悪い言い方をすれば既存ツールの寄せ集めのような印象を受けますし,個々のソフトの機能はお世辞にもトップクラスとは言い難いものがありますが,これだけの機能が揃って$9.95というのはなかなかに魅力的な価格設定だと思います。

ただ,これらのツールは一括インストールされてしまうのが,難点といえば難点かもしれません。
設定用のコントロールパネルアプレットから無効にすることはできますが,こうしたツール集は個別にインストールできた方がありがたいと思ってしまうのは私だけでしょうか?
# 実行ファイル1つとDLLファイルで各機能を実現しているようなので,対応は難しい(元々サイズがコンパクトなので,さしたるメモリの節約にもならない)のかもしれませんが(^^;

とまれ,元々Pocket PCに備わっている機能を拡張するタイプのソフト(「ファイルエクスプローラの友」とか)が好きな方におすすめしたいソフトです(笑)