いきなりPalmGBと言われても何のことやら分からない人もいるでしょう。
PalmGBとはPs/PC上で動作するGameBoyのエミュレータです。
つまりはGameBoy(以降GBと略)のソフトをPs/PC上で遊ぶためのソフトのことです。
# 寡聞にしてH/PC上で動作するかどうかは知りません。何せ私の持っているH/PCはA-51UPですから…(^^;
このエミュレータの最も特筆すべき点は『携帯ゲーム機を携帯端末でエミュレート』しているという点に尽きます。
今までパソコン上で動くエミュレータは数あれどこれは画期的な事だと思います。
またWindowsCEは比較的歴史が浅いだけに遊べるゲームの数もまだまだ限られています。特に私の愛するシューティングゲームはまだ殆どありません。
しかしこのPalmGBさえあれば巷に溢れているGB用のソフトの大部分をPs/PCで遊んでしまうことができるのです。
ちなみにPalmGBは$30のシェアウェアでPocketGamer.orgなどで探せると思います。
レジストする前でもPalmGB起動から2分間だけですが試用できるので興味がある人は試してみると良いでしょう。
# 同サイトよりフリーのエミュレータを見つけることもできますね。
しかしエミュレータだけに敷居が低いとは言いがたい面もあります。
なぜならPs/PCのCFとGBのROMカートリッジは全く規格が違うので,Ps/PCにGBのROMを差して遊ぶ…というわけにはいかないからです。
ではどうするのかと言えば,ROMカートリッジからプログラムを抜き出してそれをPs/PCに転送してやれば良いわけです。
この抜き出したプログラムの事を一般的にROMイメージと呼ぶようです。
# 私はこのPalmGBがほぼエミュレータ初体験なので詳しいことは知らなかったりします(^^;;;
で,どのようにROMイメージを入手するか?ということになってくる訳ですが…
重要な注意事項があります。あたりまえですがこのROMイメージを人と交換したり,もらったりといった受け渡しを行うことは『ソフトウェアの不正コピー』に他なりません。したがってこれを行うことは『犯罪です』。
ではどうしたらいいのか?一番確実で最も合法的と思われる手段はインターネット上で配布されている『GB用のフリーソフト』を遊ぶことです。
これは世界中のソフト作家さんたちがGB用の開発ライブラリを使って自作したものをフリーウェアのROMイメージとして公開している物なので,入手して遊んでもなんの問題もありません。
また日本国内でも『GB用の同人ゲーム』の制作販売を行っているサークルさんが存在しており,その作品は秋葉原の『あきばお〜』などで購入することも出来ます。
私の知る限りでは『tinyONE』というONEのキャラクターによるToHeartパロなビジュアルノベルと,『綾波っち』という某綾波の育てゲーなどがあります。
これらソフトのROMイメージはCD ROMなどに入って販売されていますから母艦経由で転送してやるだけで手間なく遊ぶことが出来ます。
しかし,これでは一般に販売されているGB用のソフトを遊ぶことは出来ません。
PalmGBの魅力が半減してしまうというのも確かです。
が,手段はまだあります。香港のBUNGというメーカーが販売している『GBXchanger』という装置を使ってGBのROMカートリッジからROMイメージを取り出すことができるのです。
この装置はGBのソフトバックアップとGB用フラッシュメモリ(同じくBUNGが販売中)にROMイメージを焼くためのものらしいです。
# 『らしい』というのは例よってマニュアルが英語なことに加えて,私の場合フラッシュメモリに焼くメリットは皆無なのでROMイメージの吸い出し以外に使用した事がないためです(^^;;;
この方法であれば少なくともそのゲームソフトを開発した人や販売したメーカーの権利を守ることにはなるはずです。
ちゃんと正規の手段を使って入手したROMカセットを『どう使うか』の問題でしかない訳ですから。
ただし,これもグレーゾーンであることには変わりありません。
もしメーカーが訴える気になったら,最近の著作権法の改正の件もありますし(GBのカートリッジにプロテクトがかかっているかどうか私は知りませんが(^^;)有罪になる危険性もゼロではない気はします。
その辺が気になる方はフリーソフトや同人ソフトを遊ぶのにとどめておいた方がいいでしょう。
で,当然ですが,私にフリーではないROMイメージはどこで入手出来ますか?とかROMイメージを譲ってくださいとかいう質問のメールやら何やらを送ってきても全て無視させてもらいますので悪しからず(^^;
私は犯罪を好んで犯したいとは思いませんし,何より『プログラマーの方たちの努力の結晶を踏みにじるような行為は我慢ならない』のです。
掲示板にこの手の書き込みがあった場合は予告なしに削除させていただきます。ご了承くださいませm(__)m
前置きが異様に長くなりましたがようやくPalmGBの登場です(^^;
予めお断りしておきますが,ここに書くことはあくまで私の経験上の話なので誤った情報が多分に含まれている可能性が有ります(^^;
私はそもそもエミュレータに詳しくないことに加えて,英語が殆ど読めない(^^;のとPalmGBはドキュメントが少ない(何かサイトに掲載されているドキュメントもえらくあっさりしているんですが…(^^;;;)こと等が主な原因です。ご容赦ください(^^;
また詳しい方で,間違いに気づかれた方がいらしたら掲示板なりで御一報いただけると幸いですm(__)m
まずはインストールな訳ですが,これはごくフツーのWinCEアプリと同じですから何の問題もないでしょう。
そして立ち上げる前にROMイメージもPs/PCに転送しておきましょう。
PalmGBはPs/PCの標準のファイル選択ダイアログを使用しているので,My Documents配下しか見れないので本体RAMのMy Documentsフォルダか,CF上に自分でMy Documentsフォルダを作ってその中に転送します。
ちなみにROMイメージの拡張子は『.gb』。 My Documentsの1階層下のフォルダまでであれば読み込む事が可能です。
# 拡張子の関連付けから起動するのであればROMイメージの場所は関係ありません。
PalmGBを起動したらまずプロパティを開いて,各種設定を変更します。
まず最も重要なことはデフォルトではONになっている『GameX Acceleration』のチェックを外すことです。
この項目は人から伺った話によると,E-100専用のオプションなのでVRAMの構成が違う他機種では正常に動かないらしいのです。
ONのままだとアプリケーションエラーダイアログを拝むことになるので注意が必要です(^^;
E-503ユーザの方から情報を頂きました。E-503ではこのチェックがONでもちゃんと動作して,しかも動作が早くなるそうです。うらやましいです(^^;
その下の『Delay line interrupts』ですが,通常はOFFにしておいた方が処理が早いですが,ゲームによっては(特に市販のアクション系などの画面書き換えがシビアな物?)画面が流れてしまって正常に表示されない場合はここをONにしてみましょう。
次の『Larger screen』はそのまんまですね(^^;
ONにすると画面が横いっぱいに大きく表示される様になりますが,その分動作速度が落ちます。
この項目は変更後PalmGBを再起動しないと有効になりません。
『Background image』は壁紙の設定です。真っ白い背景は味気ないという人はどうぞ。
DARIUSの壁紙を貼ってSAGIAなんかを遊ぶと雰囲気が出ていいですねぇ(笑)
『Model』はエミュレートするBGの種類です。使いたいソフトに合わせて変更しましょう。
やっぱり変更後再起動が必要です。
『Cycles between VBLs』よく分かりません(^^;
動かないソフトなんかはここの数値を変えてやると動くようになります。
数値が大きくなればなる程動作速度が上がる様な気もしますが170000で動く癖に70000台では動かず,80000や30000台で動いたりとかするソフトもあったので私には何が何やらさっぱりです(^^;;;
PalmGBのサイトのドキュメントに『早く動かしたければ170000に設定してPerformaceをFasterにしてEnabl
soundをオフにしろ(超意訳(^^;)』とか書いてあるので恐らくこれが最速設定だと思われます(^^;
# この項目も再起動しないと反映されていない様な気もしないでも無いような?
他にフレームレートを設定するらしいPerformanceタブ。Sound関連を設定するSoundタブとボタン設定をするPadタブがありますが〜
このPalmGB,E-500を使った場合でも実は速度的に結構厳しいものがあります。
件の最速設定にしても私の体感ではGBで遊ぶよりちょっと遅いかな?といった感じの動作になります。
さらにSAGIA(市販ソフト。タイトー製のDARIUSのサブセットバージョン)の様なシューティング系などでは,弾が画面に多数出るとBGM演奏はメチャクャチャスローモーになるのであまり実用的ではありません(^^;
サウンドのチャンネル数を減らしたりといった設定もできる訳ですが,劇的な効果は望めません。
わざわざPs/PCでやるからには出先でGBの変わりに使う訳でしょうから,スッパリとサウンドは諦めるのが私的には吉な気がします(爆)
で最後に残ったのがボタン設定。
E-500の場合前面にあるカーソルキーとボタン1〜3,ボイスレコーダボタン,アクションコントロール(押下時)に自由に割り振ることができるので,かなりGBライクな操作感を得ることが出来ます。
画面上の割りつけたい機能をタップした後に『Define Control』というダイアログが出るので,ここで割りつけたい(ハードウェアの方の)キーを押してやればOKです。
たまーに既に割りつけてあるキーを押したりすると『This key is already assigned』とか出ますが,気にする必要はありません。
実はこれでちゃんと割りつけられています。私はこれに騙されて『キー割り付けが出来ない!』としばらく思い込んでましたが(苦笑)
ついでにいうとちゃんと割りつけてやっても表示は『None』のままです。これまた気にしないのが吉です(笑)
後はROMイメージを読み込んで遊ぶだけです。
上手く動かない場合は上記の設定項目を色々といじってみましょう。大概の物は動くようになるようです(^^;
ちなみにファイルメニューのOpenはROMイメージの読み込み,Load RAM…とSave RAM…はRPGなどのようにRAMによるセーブシステム付きのゲームのRAMの状態をセーブロードするもので,Load State…とSave State…はゲームプレイ中のメモリの状態をそのままセーブロードする機能のようです。
いちいちゲームのセーブ機能を使わなくてもセーブできる分だけ〜State…の方が便利でしょう。エミュレータの特権という奴ですね。
そうそう,ヘルプファイルは存在しないようです。
ヘルプボタンを押すと『ファイルがない!』と叱られてしまいますが無視しましょう…ってこんなんばっかだな(^^;
PalmGBのサイトから行ける海外の通販サイト(?)でも扱っているGBXchangerですが,私は秋葉原の『あきばお〜』で買いました。
私の場合これがあきばお〜で売っているのを知っていたので,PalmGBの導入に踏み切れたというわけです。
確か価格は4,000円弱くらいだった様な…すいません忘れました(^^;
機会があれば調べて来ます(^^;;;;;
で,使い方ですが,この装置にGBのROMカセットを差し込み,反対側に付いているコネクタをPCのパラレルポートに接続して使います。
ただし動作電源が別に必要でACアダプタか単4電池6本で動作します。
がこれに合うACアダプタを探したり買ったりするのも面倒なだけですし,電池を使ってしまうのが手っとり早いでしょう。
さらにウチの場合GBXchangerと母艦PCのパラレルポート双方がメスだったので,オスメス変換用のジェンダーチェンジャーを買ってきて間に噛ます必要がありました。
接続が終わったらGBXchanger本体に付いている電源を入れて,PC側で吸い出しソフトを走らせてハイ終わりです。
説明になってない?…確かに(^^;
取り敢えず付属のFDDの中に『gbt16.exe』なる実行ファイルが入っているので,これを『DOS窓で』 実行してみましょう。
するとズラズラとパラメータのヘルプを表示してくれます。
この場合単にROMイメージを吸い出したいだけなので,『gbt16.exe -b 保存ファイル名.gb』と打ち込んでやればいいでしょう(多分(^^;)
中にはコマンドラインアレルギーの人もいるかも知れませんし,試してませんが『gbt16』というからにはNTでは動かないかも知れません(^^;
そんな時はBUNGのサイト…マニュアルにあるダウンロードページには現在アクセス出来ないようなので,トップページ『http://www.bung.com.hk/』から辿ってGangaBoyというソフトを落としてきて使ってみましょう。
立ち上げ後虫眼鏡の絵が買いてあるボタンを押して,(もしくは押さなくても自動で)メニューバーのすぐ下あたりに『GB XChanger Found』とか出ていれば認識成功です。
その下の'Backup' Rom To PCとか書いてあるボタンを押して指示に従えば吸い出し完了です。
ただし私の環境ではOptionsのPortTypeでSPPを指定してやらないと認識しませんでした。 何故??
上の記事中で既に軽く触れましたが,サークル『みさきみっくす』さんが出してらっしゃるGameBoy用の『同人ソフト』です。
CD ROMによる配布なのでエミュレータで簡単に遊べます。
# 余談ですが,みさきみっくすさんのサイトはドメイン名が『とってもCool』なので是非一度行ってみましょう(笑)
さて,このゲームがどんなゲームか簡単に説明するなら…
有名なビジュアルノベルである所の,『ToHeart』と『ONE』(こっちはアドベンチャーゲームなの?)をネタにしたビジュアルノベルで,ToHeartのシステムとストーリーをONEのキャラクターでパロった内容になっています。
例によって画面の掲載許可をいただいたので,とりあえずキャプチャ画面を見てください。
ちょっと凄いです。GameBoyでここまでできるとは思っても見ませんでした。
ビジュアルノベルがシューティングゲームの次に好き(除くTRPG)な私としては狂喜乱舞のデキです。
操作はA,Bボタンで決定。Startでセーブ。Selectで次の選択肢までメッセージを高速表示します。
残念なことにBGM(というか音)はナシですが,E-500で遊ぶ場合は処理速度の関係で泣く泣くSoundを無効にしなければ快適に遊べないことを思えば,元から出ないというのはかえって『E-500に最適』と言えなくもないような…(笑)
あえて難点をあげるなら,次の選択肢まで飛ばすのに結構時間がかかるってことくらいですか。
おかげでSelectを押した後マシンを放置しておいたら,フと気付くとマシンがサスペンドしちゃってた。なんてことがあったりもしました(^^;
ToHeartネタがわかって且つONEのファンという人には無条件でお勧めします(^^)/
ただ,3キャラにしかEDが用意されていないらしいので,ごひいきキャラにEDが無かった時は泣きましょう(爆)
# いや〜私まだ1回もクリアしてないんですよねぇ(^^; ひょっとしたら攻略してたキャラにEDがないのかもー(汗)
# と思ったら実はちゃんとクリア出来てました〜 EDの後に真のEDがあるとは(^^;
# ちゃんとその辺もONEの忠実なパロディになってる訳ですね(笑)
# PalmGBだとED表示がトロイんで,攻略失敗と決めつけて最後まで見ないで終了しちゃってました(^^;;;
自分のために攻略チャートを作ったので一応ここに掲載しときます。
PalmGBの処理速度にメゲて(^^; 一端放り出しちゃったなんて方はどうぞ(笑)
ちなみに秋葉原の『あきばお〜2号店』で扱っています。
しかし,東京近県以外の人も諦める必要はありません。どうやら通販もOKのようです。
インターネットあきばお〜 のあきばお〜こく,同人ソフト(その他)に載ってました(^^)/
肝心なことを書き忘れました。全年齢対象です。ご安心を(爆)
全年齢対象と言えば…次はKANONとかで出ませんかねぇ…出たら速攻でGetするんですが(笑) <次回作
私が捜し求めて止まなかった『縦スクロールシューティングゲーム』。海外製フリーウェアです。
1スティック1ボタン(とは言わない?)のスターフォースの流れを汲む空中と地上を単一ショットで攻撃するタイプの縦シュー。
ただ地形に当たり判定があるあたりは,イメージファイトやレイドックなんかを彷彿とさせます(^^)
パワーアップ要素もちゃんと押さえられていて,ノーマルショット,ノーマルショット2,ミサイル,バリア,レーザー(全部私が勝手に命名(^^;)と中々多彩です。
難点としては空中地上問わず敵が固定で動かないこと。そして音が鳴らないことでしょうか?
前者に関してはそれほど(私は)気になりませんでした。
E-500の場合カーソルもシビアなコントロールには向いていないという事情もありますし,処理速度の関係から言ってもかえってプレイし易いと感じました。
後者はこれまた,E-500だと処理速度の関係で〜(以下略)(^^;
ただEDテロップをみた限りではサウンド担当者がいる様なんですが…
Win32版のエミュで走らせても音出ません。この辺はちょっと謎です。
難易度設定は2段階。ノーマルモードとクレイジーモードがあります。
ノーマルモードは私でもノーコンティニューでクリア出来た所をみると,難易度はやや低めといった所でしょうか?
ただし,クレイジーモードは,常に自機がフルパワー&レーザーで地形破壊可能にも関わらず,ホントにクレイジーな程弾が飛んでくるので(笑)私の腕では攻略不能です(^^;;;
# それにE-500のカーソルキーの操作性の問題もありますしねっ。 <言い訳(^^;
こちらのサイトで落とせます(現在ではリンク切れ(^^;)。
# 上の方で画面キャプチャを使ってるJetPakDXも↑で落とせます。これも結構遊べるのでオススメです。カラー対応だし(笑)