E-700の発売も後数日まで迫ってきました(2000/09/12現在)。
このページは私がE-700に関して抱いた感想,希望,チェックポイントなどを列挙し,実機入手後に順次加筆修正をすることでレビュー記事に替えようという趣旨の物です(2000/09/15追記済み,最終更新2000/10/01)。
まぁ,本当はこんな物は入手してからゆっくりと書けばそれで良い訳なんですが…
発売直前にも関わらずイマイチどころか全然盛り上がっていないのがあまりにも悲しいので,多少なりとも盛り上げに貢献出来ればなぁ…ということで書いてみることにしました。
# でも日本MSもCASIOも本気でPalmに対抗する気があるんですかねぇ…昨日秋葉原に行ってきましたが,売り場には小さなポップがあるのみでカタログも入手出来ませんでした。CASIOの公式サイトも(Pocket PC版は)未だに立ち上がってすらいませんし。
# 当日本体と一緒にSDメモリーカードを買いたい人は動作確認リストを求めてるだろうとか考えないんでしょうか?いや,私はお金がないので買いません(買えません)けどね(苦笑)
巷(Web上)の評判をみた限りE-700は賛否両論…というか否定意見しかおよそ目にしませんねぇ(苦笑)
『買います』という発言はチラホチと『まれに』見かけますが,具体的に褒めた発言はみた記憶がないです。自分の以外は(笑)
E-700が既存のユーザーにここまで強烈に否定されている理由は論ずるまでもなく『CFカードスロットを廃止してSDカードスロットを採用した』ことにある訳です。
CFスロットの廃止…確かに痛いですよね。P-inComp@ctもMicrodriveもLANカードもモデムカードもカメラカードも使えなくなっちゃいます。
気合で全部買い揃えた人などは被害甚大ですね。
私の場合はフラッシュメモリカードとLANカードが無駄になります。
メモリカードの方はA-51upやドコモバII,デジカメと転用先は困りませんからあまり無駄にはなりませんが,LANカードが無駄になるのはどうしようもありませんねぇ…,幸いPocket PCからはUSB接続がサポートされていますからこの転送速度次第では運用面で妥協できるかも知れません。
# ちなみにP-inComp@ctは購入を決断して販売店まで行きましたが,米で発表済みだったEM-500がCF非搭載だったことは知っていたためあえて見送りました。
上記の通り私の場合まだ傷が浅いという事情もあるにはあるのですが,加えて最近は通信関係(Mail閲覧,Web閲覧など)を携帯電話+実用すくりぷとん(というありがたいスクリプト集があります。サーバ設置が必要なため敷居は高いです…)に移行してしまい,これがかなり安楽な環境であるためE-500のサイズは正直やや鬱陶しくなりかけていた所だったので1mmでも薄く,1gでも軽くなってくれることを『切望』していましたから,今回の変更には『割と肯定的』です。
CASIOの肩を持つ訳ではありませんが,CFの廃止にあたって(という訳でもないでしょうが)ケーブル接続でのcdmaOneへ対応するなど頑張っているなぁという印象があります。
誰も褒めているのを見ませんがリモコン付きイヤフォン(別売り)もついに使用可能になりましたし。
私はA-51→A-51V→A-55V→A-60とかE-500→E-503とかFAIVAなどを見ていてCASIOは初回は気合を入れた物を作れるがあとはマイナーチェンジを繰り返すメーカーという印象を持っていたので,今回ハード的に(ボディも)新規に作り直し,さらにSDスロットを搭載と大胆なことをするなぁと却って関心しましたが(^^;
# 自分で書いといてなんですが,全然褒めてないですねぇ(苦笑)
正直,今回搭載してきたSDスロットが今後登場してくるSDカードデバイスにちゃんと対応できるのか?とか著作権保護機能を利用したコンテンツやプレイヤーは提供されるのか?といったあたりは『一世代機だしね。とりあえずお手並み拝見』などと内心思っていたりする訳ですが,SONYのCLIEがいずれは著作権保護機能を載せて(MagicGate)くるのは明らかで,それに対抗する意味で今のうちにCFからの脱却を図るというのは悪くない戦略ではないかと思います。
# 戦術的に見れば失敗なのは火をみるより明らかだと思いますが。
私の悪意に満ちた偏見を吹き飛ばすくらいの努力をCASIOには期待したい所です。
同じSD組の東芝あたりにおんぶにだっこなんてことはしないで欲しいですが…音楽系のコンテンツだと単独じゃ無理ですかねぇ?
CFと引き換えにした以上当然と言えば当然ですが,薄くて軽くなってますね。結構頑張ったなという印象があります。
E-500 83.6(W)*131.2(H)*20(D)mm 255g
E-700 81.8(W)*128(H)*18.9(D)mm 218g
まぁ,依然として胸ポケットに入れるのにはちとでかくて重いというのが実際の所でしょうが,この辺は高精細,高輝度なTFT液晶とそれをささえるバッテリを搭載する以上現時点ではいかんともしがたいものがあります。この辺はE-500系の基本コンセプトですから,致し方なしといった所ですか。
箱から取り出してみてまず真っ先に感じたことは『小さい』『軽い』ということでした。
『うわっ,嘘くさい程軽い!』と一瞬思ってよくよく考えてみれば,バッテリが入っていませんでした(苦笑)
で,早速バッテリを箱から取り出して入れてみましたが…入れても軽い。
曲線を多用したデザインと重量配分の良さが実数値以上に小さく,軽く感じさせてくれます。
数値の上では大差ないE-700とE-500ですが持った感覚としては2回り程小さく感じられ,E-x5系(モノクロPs/PC機)より小さいんじゃと錯覚しそうになります。
ここが今回の最大のポイントですね。
CE3.0を搭載し動作が軽快になった上に,さらにCPUもVR4121の131MHzからVR4122の150MHzへとUPされています。
個人的に特に注目したいのは『手書き文字認識』の反応速度とアプリ複数起動時のレスポンスですね。
E-500のでは特に『手書き検索』がかなり認識が遅くせっかく便利な機能なのにいま一つ使う気が起きませんでしたからこれは気になる所です。
ASCI24のレビュー記事にあった『複数のマスが必要ない程軽快(意訳)』を信じるならかなりの改善が望めそうですが…
PalmGBの動作速度なんかもちょっと気になりますねぇ。
# そもそもちゃんと動くのかという疑問もありますが(^^;;;
動作速度ですがかなり早くなっています。
一度E-700を使ってしまうとE-50x系には戻れない程度には体感速度として実感出来ます。
単純に倍早いと言ってしまっても言い過ぎではないでしょう。
売り文句通りに音楽を再生しながら他の作業をしてもレスポンスに問題は生じません。
E-500ではWindowsMediaPlayerでの演奏中にJINZOPaintで絵を描くと描画に遅延が発生して使い物になりませんでしたが,E-700では全く問題なく絵を描くことが出来ます。
アプリの切り換え時などにまれにもたつきが生じることがありましたが,これまでのCE機の『爆遅モード』に比べるとかわい物です。
# ただしまめにリセットせずに継続使用した場合に関しては今だ未知数です。
公称値で6時間から7時間へと1時間伸びました。
基本スペックを落とさずに+1時間ですから,着実に進歩していますね。
あとは実働がどうかといった所でしょうか。
私の用途ではE-500で通常4時間(〜5時間),音楽再生2時間でしたが…
通常5時間,音楽再生3時間ならスペアバッテリーが無くてもいけそうですが,そううまくはいかないでしょうね(多分)
ちなみに某PDAの様に一日30分しか使わなければ多分2週間持ちますね(笑)
まぁ,CE機の場合色々とやってしまう分,日に30分なんてことには絶対なりませんが。
音楽再生を我慢すれば1日くらいは持ちそうです。
それとE-700は他のリチウムイオン蓄電池採用PDAと違ってE-50xと同様にバッテリ交換が容易に行えるらしいので,スペアバッテリ+急速充電器さえ揃えてしまえば駆動時間を気にせず使えそうな所もポイント高いですね。
まだよく分かりません(^^;
ようやくバッテリー耐久テストを実施出来ました。
WindowsMediaPlayerを使った連続再生でバッテリ残量警告によって演奏が停止するまで3時間30分強でした。
E-500で同様のテストを行った際の結果は2時間前後だったと記憶していますから,実に1時間30分と公称値上昇分の1時間を大幅に上回る結果となりました。
これは予想以上の結果と言えると思います。
仮に1日2時間以上音楽再生に使ったとしてもさらに1時間30分の余力があり,PalmGBやファイルの連続コピーなど極度に重い作業でなければ2〜3時間は持つことが予想出来ますから,通常の使用であればスペアバッテリ無しでも1日十分に使えると結論づけても問題無いのではないでしょうか?
十分満足できる数値と言えると思います。
# というかもっと使いたい人は素直にスペアバッテリを買うべきでしょう(^^;
実験条件の詳細は以下の通り。
バックライトOFF,内蔵スピーカボリューム最大,SDメモリカード上の44kHz 64kbpsWMAファイル*9&44kHz
128kbpsMP3ファイル*1をエンドレスリピート。
# この条件はE-500時代はマシンにほぼ最高の負荷を与えるテストだったのですが…
# E-700の場合WMPで再生しながら動画をコマ落ち無しに再生出来ますからねぇ(^^; <ムービーの方の音は出ませんが。
実はかなり頑張ってますね。E-500って定価ベース98,000円した訳ですが,E-700はオープン価格ですが,初売りの実売が60,000円程度!
戦略的価格設定の見本のような感じですねぇ。
某PDA(いや発売時期が近いとどうしても比較したくなります(^^;)は似たような価格付け(5,000円程度安い)でも『モデムが付属するので割高感はない』と評されていますから,携帯電話ケーブルが別売りなことを計算に入れても価格性能比の観点から見れば間違いなくお買い得ということに…
# 読者さんからご指摘を受けましたが,CLIEには携帯電話接続ケーブルが3種同梱されています。が3本とも必要とする人はごくまれであると思われるのでCLIE側のアドバンテージとしては記事中ではあえて触れませんでした。E-700ユーザで接続ケーブルを全て買い揃えたいなんて人はあまりいないでしょうからね(^^;
# ただしCASIOPEIAの接続ケーブルの価格が高いという指摘があるとするなら,それは正論だと思いますが(苦笑)
PocketInternetExplorer,PWord,PExcel,FileExploreとCE標準のソフトが大幅にパワーアップしていますし,加えて今回からは『Outlook2000同梱』らしいので至れり尽くせりですね。
# 米国版には添付が明言されていますが,日本語版ではされてません。ASCII24のレビュー記事には添付となっていましたが…?
# 他にどんなソフトが入っているかはE-700のオフィシャルページをごらんになってください。
さらにCASIOが独自に付けてくるメーラーは自動振り分けOKだそうで,IMAP4対応,添付ファイルもOK。こうなってくると操作性などのこだわりがなければあえてメーラーを入れる必然性は薄くなってきたのかも知れません。
ヘビーユーザはどうせQMAILかWZでしょ。という意見もありますが,一般のユーザに取ってはこの上もない朗報でしょう。
ROM搭載ならメモリも食いませんし。
携帯電話のメモリ編集ソフト搭載ってのも気が利いていていいですね。私はJ-Phoneなので使い道なさそうですけど(苦笑)
Outlook2000は日本語版でもちゃんと同梱されていました。
ペライですが紙マニュアルもちゃんと入っています。
これで『スケジュールの同期にはOutlookかSchedule+が必要』などという腹立たしいメッセージともおさらば出来ますね。
また@Niftyの接続ソフトは既にNiftyに入会している人もセットアップに利用できるのですが,電話を自動でかけて最寄りのアクセスポイントのリストを取得してくれるだけでなくモバイルフィッターの設定も自動で行ってくれました。
添付ソフトではJRトラベルナビゲータ(と携帯ホイホイ)がROM搭載ではなくCD ROMからのインストールだった点が唯一の不満ですか。
このテのかさばるアプリはメモリを圧縮しますからROM搭載してもらいたかった所ですね。
メーラに関してはまだ使用していません(^^;
# IMAP4対応は受信トレイのみでCASIOの独自メーラは非対応の模様。
ブラウザは携帯電話での接続しか試していませんが,機能,速度ともに満足のいく出来でした。
画面切り換えの速度などは『テキストビュア並』です。
画像非表示であれば携帯電話接続でも十分使い物になると思われます。
別売りですが便利そうでいいですね。問題は品質ですか。値段的にもメーカー的にも過大な期待は出来そうにありませんが(^^;
昨日E-500の最後のお勤めとばかりに東京へ連れ出してみましたが,シリコンオーディオプレイヤーとして使う時はリモコンが欲しくなります。
私の場合本体と同時購入ではないのですが,安価ですし早急に入手してみたいと思っています。
リモコン付きイヤフォンは10月発売予定だそうで(^^;
リモコン操作を有効にするソフトがROM搭載されてました。
ヘッドフォン端子の位置がE-50xの左側面から上面に変更になりました。
これまではヘッドフォンを挿してしまうとポケットやポーチに入れる際に結構ジャマになっていましたから,小さいですが見逃せない改良点ですね。
こう書くと一瞬なんのことか分からない方もいらっしゃるかもしれませんが…
これまでのEシリーズの機体は全て本体側面下部にクレードル固定時に使う小さなツメが飛び出ています。
これが持ち方によっては手のひらなどに当たることがあって,長時間使用していると結構鬱陶しかった訳ですが,今回はこれがミゾに変更になりました。
クレードルの詳細写真はまだ見ていませんが,ツメはクレードル側に移動したのでしょう。
私的には最大の改良点かも知れません(笑)
こればっかりは実際に聴いてみないと分かりませんからね。
E-50xの物もサイズのわりに優秀とは思っているのですが,音が軽くやや耳障りな感じがしますし(いわゆるシャカシャカ音)音圧も不足気味でした。
静かな部屋でならちゃんと聞こえるんですが,少しうるさい場所…というか多人数で聴くには音量が小さかったのでこの辺がどうなっているのか…
多分現状維持だとは思うんですが。
ついでにいうとE-50xはヘッドフォン使用時でも人によっては音量が不足気味に感じるという話でしたから,こちらも改善されているといいですね。
# 私としてはヘッドフォン使用時には特に音量不足に感じたことはないのですが。
内蔵スピーカに関しては,わずかではありますが品質が良くなっているように感じられます。
また音量もやや上がっており(1.5倍程度?)通常使用であれば必要にして十分な音量が得られるようになりました。
旅行や出張時は重宝しそうですね。
ヘッドフォンの品質および音量も上がっています。
最大音量は(私には)耳が痛くなる程度の音量がありますね。
パスワードロックが暗証番号方式になった
パスワードが4桁の数字を使った暗証番号方式になりました。
と,こう書くと改悪されたようにも取れますが,実際の運用上はこれで正解だと思います。
一体どこの誰がPDAの電源を入れる度にソフトキーボードでチマチマとパスワードを入力するというのでしょう?(^^;
今回はこの暗証番号化に加えてテンキー方式の専用の認証画面が設けられたため,銀行のキャッシュディスペンサーと同様の感覚で指で簡単に入力できるため『使ってもいいかな』と思わせる作りになっています。
大文字を続けて入力するにはシフトキーダブルタップでロックして〜などといまひとつ分かりづらかった,ソフトキーボードが使いやすくなりました。
CapsキーとSpaceキーが単独のキーとして設けられています。これで大文字入力中は一端解除しないと数字が入力出来ないなんてことはなくなりました。
また,スラッシュ,バックスラッシュ,ハイフン,コロン,セミコロンの入力が記号モードに切り換えずにできるようになりました。
がチルダ『~』は×。う〜ん,残念。
さらに今までは一端かなモードにすると英数に戻しても『全角のまま』でパスワード入力ミスの主原因となっていましたが,今回からは英数に切り換えた時点で自動的に半角になるようになりました。ちょっとした変更点ですが,とても便利になりました。
# もちろんその後任意に切り換えて全角英数を入力することも出来ます。
が,他の手書き入力や手書き検索は(動作速度が上がった以外は)特に改善された様子はありませんでした。
英語版のようにGraffiti互換IMEもないようです。
手書き認識はともかく手書き検索は認識は早い物の候補決定後,反映されるまで一拍あるため通常の入力手段としては使えそうにないですね。
掲示板にて情報をいただきました!
英数モードのままチルダが入力できるそうです。
Spaceキーの左脇にある『^』これをShiftを押してから押すと…
既にさんざん書きましたが(苦笑)
まぁ,私としても軽く薄くなって,しかもCF TypeII付きってのが一番ありがたかったというのは偽らざる所です。
何しろCFが使えなくなったおかげでSDメモリカードなりMMCなりを買わなければいけなくなってしまいましたが,私はE-700の購入資金を捻出するのが精一杯で数カ月のオーダーでメモリカードを買う余裕がありません(苦笑)
私はこれからしばらくの間,本体メモリのみでどこまでできるかチャレンジすることになります(爆)
SDメモリカードをようやく入手しました。
嘘臭いまでに小さいわりに大きさに反比例する程にはCFとの価格差が無いのは助かります。
ただ,使っていて少々不便な点に気付いてしまいました。
おそらく著作権保護機能の絡みなのでしょうが,サイズの小さいフイァルを大量に入れた場合にかなり容量を消費してしまうようです。
正確に計測していませんでしたので実数値は分かりませんが,テキストファイルを2,000個強,合計15MB程入れてみた所30〜40MBといったオーダーで容量を消費してしまいました。
初めは1クラスタのサイズが大きいのか??と思ったのですが,推測するに著作権保護に必要な情報を1ファイル毎に付加しているのではないでしょうか?
これでは実用になりませんからLHAで適宜圧縮してから保存した所,予想通りそこそこの消費量に納めることが出来ました。
# この辺はSpaceFinderなどを使って,メモリカード自体の消費量とルート配下の消費量を比較することで確認できると思います。
SDメモリカード本来(?)の用途のように巨大なMP3(やWMA)ファイルを数十のオーダーで保存する分には問題ないのでしょうが,私のように小さいファイルを大量に携帯する人は注意が必要ですね。
# もしこの現象が著作権保護機能絡みなのであればMMCでは発生しないはずです。残念ながら私は実験する環境を持ち合わせてはいませんが…
他の方の見解を読んで自信が無くなってきました(笑)
やっぱり単に1クラスタが大きいせいなのかも知れません(^^; 64MB SDで16KBだとか…
やはり1クラスタ16KBであることが原因ということのようです。
詳細は情報元であるmunaさんのサイトの『モバイル小細工』をごらん下さい。
# munaさんのさらに詳細なレポートは当サイト掲示板(過去ログ)の0136番発言『Re: SDカードについて』で読むことが出来ます(^^;
# BBSのログが流れきっていなければの話ですが…
これはE-50xでもそうでしたが,今回もストラップ取付用の穴がありません。
こういう手に頻繁に持つ物は落下防止策を講じる必要があるとは考えなかったのでしょうか?(苦笑)
穴を付けて強度的問題(ストラップ側含む)で本体が破損して苦情がくることを恐れているのでしょうか?
本体が丸っこくなり小さく華奢な印象があるため落下に対する恐怖感は倍増しました(^^;
さらにE-50xではネジにストラップを巻き付けて固定という技が使えましたが,E-700ではネジ部分のねじ込み量の関係で無理がありそうです。
# したがって物理的に穴でも開けない限りは取り付けは困難。
一刻も早いサードパーティ製のケースの登場が望まれますね。
ウソついてしまいました(^^;
ネジ巻き付け方式でのストラップ固定ですが,裏から見て右上のネジに巻き付けることが出来ました。
強度的にはあてにならないでしょうが,保険としては役立つのではないかと…
E-50xシリーズでは左側面には電源,Esc,アクションコントロール,ボイスレコーダの各ボタンが付いていましたが,E-700ではEsc(ただしPocket PCではWindowsボタン)が省略されてしまいました。
私はとにかくハードウェアキーを多用する人だったので,この変更点は非常に残念ですね。
ボイスレコーダに割りつけるポップアップランチャ(もちろんオンラインソフト)にEscキーコード送信を付けてしのぐことになりそうです。
やはり少々不便です。
WZFilerやGS FinderではEscに有効な機能が割りつけられていたこともあり,少々痛い変更点と言えましょう。
また電源ボタンおよびボイスレコーダボタンが誤動作防止のためかやや押しづらくなった気がします。
# 指を立てて爪の先を使って押すことが求められるような感覚とでも申しましょうか。
Escボタンがなくなった余波がさらにあったことに気付きました。E-50xでは液晶コントラストおよびバックライト光量の調節はEsc+カーソルの組み合わせでコントロール可能でしたが,これがアクションコントロール押下+カーソルの組み合わせに変更になりました…
ということは…今までアクションコントロール押下+カーソルで入力出来た『Alt』『Tab』『Space』『Shift+Tab』の入力が不可能になったということを意味する訳ですね。
ショートカットを活用するのが大好きな私にはこれは大きな痛手と言えます。
# でもこの機能ってどれだけの人が活用してたんでしょうね?(^^;
# 全国で1ケタ台しかいなかったりして??(汗)
ACアダプタを差し込むための端子が本体下面から左側面上部に変更になりました。
スペースの都合か何か(おそらくはバッテリーとの干渉)でしょうが,ACアダプタを挿したまま操作する際にややジャマになりそうな感じです。
実際にE-700のACアダプタはみたことがないのですが,米国版のEM-500は色が白くなっただけで相変わらずCASSIOPEIA共通のACアダプタが同梱されていました。
もうちょっとコンパクトに…せめてブレードが畳めるくらいの改善はして欲しかった所です。
旅先には急速充電器(多分ワールドワイド対応)を買って持って行った方が便利かもしれません。
E-700もEM-500と同様に色がライトグレーになっただけで従来と同じ『形状の』ACアダプタが添付されていました。
が,実はこれさりげなく電圧が5V→5.9Vに上がっています。
5VのACアダプタでも特に問題なく動作するようですが,外付けの乾電池ケースを流用している場合安定動作しない可能性があります。
使用乾電池本数を増やした物を自作する必要があるかもしれません。
# アルカリ単3乾電池×3本では充電ランプが点滅した状態になりました。
ちなみにバッテリーもE-500の物とは別物でした。
E-700の物はE-500の物に比較して平たくやや面積が大きくなっています。
# 外装もプラスチックからシートに変わりました。
誤動作防止とデザインの関係でしょうが,本体下部正面のアプリケーションボタンのデザインが変わりました。
何かゴミが溜まりそうと思ったのは私だけですか?(^^;
ついでにいうとちょっぴりダサイ気がするのですが(苦笑)
私はてっきりボタン2とボタン3が繋がっており,シーソーの様な形状のボタン(一部のPalm機のスクロールボタンなどに見られる形状)だと思っていたのですが,実はちゃんと分割されています。
デザイン上の処理でしか無かったようです。したがってゴミの心配はなさそうですね。
# もっともゲームなどで2つ同時押しとか言われると困りそうな形状ですが(笑)
本体下部にあるシリアル(USB,クレードル兼用)端子のカバーがどうもプラスチックの取り外し式の物らしいです。
紛失の原因にもなりますし,ここは固定式にして欲しかった所ですが…
従来のスライド式はスペース的に難しかったのでしょうか?
ちなみにSDスロットの方はゴムの固定式のようですね。
非常にお粗末なシロモノで持ち歩いたら最後3日以内に無くしてしまいそうな構造です。
しかし,外しっぱなしだと静電気や湿気が気になりますね。どうしたものか…
E-50x系ではこのシリアルコネクタの強度が致命的に不足しており(私のみたところ)故障原因No1でしたが,今回は改善されているのでしょうか…?
リセットボタンなどを押すと起動画面が表示される訳ですが,これがE-500ではかなりかっこよかったんですよね。
短時間のうちに『いかにもそれらしい画面』が次々と切り替わる『これが夢のコンピュータ(OS)の起動画面だ!』って感じで無意味に気合が入っていて6万色表示のTFT液晶と相まってなんともいい味を出していました。
E-503では相変わらず画像はかっこよかったんですが1枚絵になってしまったので,私的にはちょっと物足りなかった印象があったのですが,E-700は果たして?
まぁ,無駄なお遊び要素ですから削られても文句は言えないんですが。
個人的には超重要ポイントの1つです(笑)
影も形も無くなってました(T^T)
動作を重くする要素は全て排除したということでしょうか?
黒い画面にStarting...と表示された後画面が真っ白になりtodayが表示されてお終いです。
味もそっけもありませんね。ちなみに初回起動時はメモリイニシャライズとか何とか(もちろん英語で)出ます。
ついに搭載されたUSB接続機能ですが,シリアルよりは明らかに高速ですが(CEの)LAN接続よりははるかに遅いです。
1MB以上のファイルはちょっと転送したくない速度と言えましょう。
# まぁ,3MBとかなら我慢出来なくもない気はしますが…
今更ですが転送時間を計測しました。
USB接続のActiveSync経由で本体RAMへ転送した場合,約2MB/分,SDメモリカードへ転送した場合約1MB/分といった所のようです。
母艦側使用OSはWin2k。テストには2.00MBのWMAファイルを使用。
ファイル数が多い場合はその分オーバーヘッドがかかるので,実効速度はもっと落ちると思われます。
初期セットアップ時にタップアンドホールドのチュートリアルが出るのですが,これをちゃんと操作しないと先に進めません。
たかだか数アクションですがフルリセットの度にやらされるのかと思うとあんまり嬉しくはないですね。
ついでにいうなら『チュートリアル操作を行うと先に進めます』とか表示して欲しかったところです。
私は『ハングしたのかと思ってここで1回リセットしました(爆死)』
まぁ,初めて登場する操作概念ですから無駄とは言えませんが…
本人に使う気が全くなかったので項目に上げるのを忘れてました(^^;
相変わらず電卓ケースのような形状のケースが付属しています。
しかも今回はサイズ的にかなりキツ目らしく,かなり扱いに困るシロモノの様で…
# いや,私は箱から出してすらいないので何とも(苦笑)
改めて列挙してみると結構数がありますが,それだけE-500がそしてE-700が私にとって身近な存在だということなのでしょうね。
日常的に使う道具だからこそ妥協したくないのは誰しも同じでしょうから。
# もう少し使い込んだ上で総評を追記の予定です。
なおソフトの互換性については別記事でフォローしていく予定です。
お読みになった方は既に気付かれているかと思いますが,この記事は本来CEユーザあるいはその予備軍を対象に書かれた物であり,本記事の根底には『E-50xと比較してどうなのか?』という基本テーマが流れています。
今回は望外にもPDA Japanさんに記事を掲載していただいたおかげでCEユーザ以外の方もこのインプレをごらんになっている様ですので,記事中では(CEユーザに取っては当たり前なので)取り上げなかった事項について4点程追記しておくことにしました(^^;
# 他機種ユーザの方でもヘビーユーザには釈迦に説法でしょうが,CE機(厳密にはE-50x系)がもともとそういった機能を既に備えていたということをご存じない方が多くいらっしゃるようでしたのであえて追記いたします。
CASSIOPEIA E-50x系およびE-700はCASIO独自の『HYPER AMORPHOUS SILICON TFT』と呼ばれる,PDAとしては規格外とも言えるほどの高精細かつ高輝度な液晶画面を備えます(240*320 65,536色)。
全透過型TFTのため直射日光ではかなり見づらいのが難点ですが,室内での画面の美しさはTFT搭載のノートPCに匹敵します。
# 直射日光下でも色の判別程度はかろうじて出来ますし,テキスト閲覧も可能です。
ちなみにE-700の液晶はE-50xのそれよりさらに改良され,より発色が鮮やかになった印象が有りますね。
上記液晶とPDAとしては有り余るマシンパワーで動画再生もこなします。流石にMPEGを直接再生することは出来ませんが,MPEGの音声部分を無圧縮に変換した独自形式にAVI,MPEGなどを変換することでSDメモリカードなどに保存。お気に入りの動画を持ち歩くことが可能です(最大サイズ208*160)。
E-700はE-50x系より再生が一層スムーズになりました。
CEのPalmSizeデバイスにはPs/PCの頃から『アクションコントロール』(あるいはそれに相当する機能)が標準で搭載されており,本体側面についたこのスイッチを上下動,および押し込むことで,画面のスクロール,カーソル移動,決定動作などを行うことが出来ます(具体的にはカーソル上下,Enterが割り当て済み)。
当然ですが漢字変換時の候補選択および決定にも使えます。
CE機は機種によってメディアは異なりますが,CompactFlash,SDメモリカードなどの着脱式の外部ストレージを利用出来ます。
この際外部ストレージはルートフォルダにストレージデバイスとしてマウントされる形になりますので,実行用プログラムやデータなどを格納する際本体側ストレージメモリと区別して考える必要はありません。
実行毎に本体メモリに転送する手間が省けるのは非常に便利です。
# などとCEユーザは普段意識しないでしょうが(^^;