E-500vsE-55

E-500

今さらですが,結局買ってしまいましたE-500(^^;

これでA-51の再生品を皮切りに計5台もCASSIOPEIAを購入したことになります(爆)

まぁ,E-500は私がE-55を購入する前…発売直後からずっと憧れていたマシンだったので,マイチェンモデルのE-503の発売による2万円近い価格の低下に思わず抑制力チェックに失敗してしまうのも止むを得ないところと言えましょう(^^;

このページでは新たな愛機となったE-500を単に紹介するだけではなく,これまで使い倒してきたE-55と比較しつつ紹介してみたいと思います。

もっともどの項目もいちいち比較しなくても,買う前からある程度予想がつくことばかりですが(^^; 感覚的にどうか?といった点で両者を比較検討する際の材料になれば幸いです。


大きさ,重さ

両者を比較する上で避けて通れないのがこの大きさと重さというファクターでしょう(^^;

数値で両者を比較するとE-55が83(W)*128(H)*15.5(D)の185gなのに対し,E-500は83.6(W)*131.2(H)*20(D)の255gということになりますが,実際の感覚としては『やはりE-500はデカイ』ですね(^^;

前面投影面積自体は殆ど変わりませんが,厚さ4.5mmの差がPs/PCくらいのサイズだととても大きな違いとして感じられます。

E-55は胸ポケットに入れてもいいかな?と思えるサイズ。E-500は胸ポケットに『入れる事も一応できる』サイズといった感じです。

それに対して,重さですがこちらは大きさ程には気にならないです。

とは言え胸ポケット(含む上着の内ポケット)に入れた場合は少々鬱陶しい重さではありますね(^^;

反面ウェストポーチの様にベルトに固定するタイプのケースに入れて,腰に吊るす形で携帯した場合は殆ど気にならない重さです。

液晶

E-55とE-500の最大の相違点となるのがこの液晶ですね。

で,使用感ですが…室内で使った場合思わず驚愕したくなる程見易さに差がありました(^^;

E-55のモノクロ4色液晶もあれはあれで納得して使っていたのですが,E-500のカラー液晶を見てしまった後でみると思わず悲しくなる程見づらいです。
特に画面に直接光を当てない状態(物陰とは言わないまでも,本体を垂直にして使った場合など)では見易さに天と地程の差があります。

# E-500のバックライトは輝度を最大にすると,私の場合目が痛くなってくる程明るいです。

対して室外では当然の事ながらE-55の方が優れています。
ただ,当初予想していた程にはE-500の液晶も壊滅的な結果にはなりませんでした。

外でも直射日光に当てない(自分の体を影にする)限りは輝度を中程度に抑えた状態でも文字を読む事が出来ました。

# 感覚としては室内で画面に直接光を当てていない状態のE-55のような感じ…といった所か?

また,輝度を最大にした場合,カラーの判別も一通り付くかなといった感じです。

バッテリー駆動時間

まぁ,当然ですが単純に比較した場合勝負になりません(^^;

何しろ公称で25時間と6時間の違いですから(苦笑)

E-55に二次電池(ニッケル水素蓄電池)を使った場合と比較しても2倍近い差があります。

E-55は二次電池だと8〜10時間程度,対するE-500は大体4〜5時間といった感じでしょうか?

# CFを使わない状態でMP3演奏を続けて,4時間でバッテリ残量警告が出ました。

ただし,薄暗い所で使用した場合は,当然ですが両者の駆動時間は同程度…ひょっとすると逆転もあり得ます。

E-500はバックライトが常時点灯した状態で4時間確実に持つわけですが,対するE-55はバックライトを点灯した場合呆気ない程簡単にバッテリー切れを起してしまいます。それでいてバックライト点灯時の画面の見易さではE-500の圧勝ですから,利用形態によってはE-500の方が有利という見方もあります。

# ただし,E-55もちゃんとアルカリ電池で駆動した場合はそこそこ粘ってくれるので,バックライト使用時はアルカリ電池を使うように心がければ問題ありませんね。

処理速度

そもそもスペック自体を比較した時点でVR4111の69MHzとVR4121の131MHzでクロック自体既に2倍近い差がある訳ですから,比較するのも馬鹿げているかも知れませんが一応。

E-55のややもっさりとした動作速度に対してE-500の方は明らかにキビキビとした動きをするので,体感的にも結構な違いがあります。

特にエクスプローラー系のソフトのツリー表示などはその傾向が顕著です。

とは言えCASSIOPEIA(CE?)特有の爆遅モードも健在(爆)で,ふとした拍子に(IMEをCOMPoBoxに切り換えたときとか…)E-55時代のそれと大差ない様な状態に陥るときが有ります。

サスペンドからの復帰の時にもE-55程ではありませんが,たまに寝起きが悪く(苦笑)待たされることがあるのも相変わらずです。

また,大きなファイルを開くときやブラウザの画像表示などは,通常の動作程,速度に違いは感じられませんね。

もっともちゃんと体感できる程度には違いますが(^^;

音質

液晶の見易さの違いと並んで,私がE-500を買って驚愕したのがこの音質の違いです。

スペック上で既にステレオヘッドフォンとイヤホンジャックという差がある訳ですが,ちょっとビックリするほど違います。

E-55でMP3を聞いていた時はたとえヘッドフォンを使って聞いていても『専用のプレイヤーじゃないからこんなもんかな』と思っていたんですが,E-500は単にモノラルからステレオになったとかいうレベルの違いでばありませんでした。

わざわざマルチメディア対応としてMP3演奏を謳っているだけのことはあります。PC上でWinAMPあたりを使って演奏したのと同程度の再生結果が得られます。

さらに驚かされたのは実は内蔵スピーカの品質です。

E-500のオフィシャルガイドブック(書籍)には開発者インタビューで,内蔵スピーカはスペースとコストの問題で妥協してしまったというような事がかかれていたので期待していなかったんですが…

E-55が携帯型のAMラジオ程度の音質とすると,E-500は安価なラジカセ程度の音質が得られます。

これにはちょっとビックリ。旅先での使用であれば一々携帯スピーカを持参しなくてもステレオでこそありませんが,十分にBGMマシンとして活用できるだけの品質があると思います。

E-55に比べて悪い所

E-500とE-55それぞれの特徴となる点は大方書いてしまいましたが,ここから先はもうちょっと細々とした部分で感じた点を列挙していこうと思います。

まずは悪い所から…

CFスロットのカバー

フタを閉めた状態での確実な固定という点ではE-500の方が明らかに優れているんですが,問題は開いた時です。

E-55でやや取り外しにくかったために取り外し時に破損し易かった点を考慮してか,異様なまでに取れ易くなってます。したがって下手に開けた状態でぶら下げて置こう物なら速攻で紛失してしまいそうで油断出来ません。

# 一応固定できるようにはなっていますが,元に戻す時に非常にとれ易いです。

これだったら,潔く取り外し式のフタにして欲しかったですね。

クレードル用のコネクタ

最悪です(--; ハッキリ言って剛性感が全然ありません。
比較的にカチっと刺さったE-55に比べてクレードルに差す時にグニャっとした思わず不安になるような感触がします。

CLUB CASSIOPEIAの会議室などでもここが良く破損したという発言を見かける気もしますし,これでは恐ろしくてクレードルに差す気にはとてもなれません(死)

幸い私はPHSはCFスロットに差す611S,母艦も赤外線接続OKですからクレードルは一切使用しないと心に決めました…(苦笑)

バッテリのフタ

フタなぞにせずにノートPCのバッテリーの様にフタと一体型の物にして欲しかったですね(何か他の製品と共用のパーツなのかな?)。

しかもバッテリをしっかりと押し込んでからでないとうまくフタが閉まりません。
私は最初にバッテリーを入れるときに失敗してフタがロック機構に変に噛み込まれてしまい,買った当日に即破損か!?という恐怖を味わいました(--;

オプションのバッテリと急速充電器を買って使うつもりでしたが,これだと電車の中などでのバッテリ交換はちょっと難易度が高そうです。

ストラップ

これはE-55にも言える事ですが,ストラップを付けられないというのは不便過ぎます。

ましてや高額なE-500系は落とした時のことを考えると気が遠くなってきます(死)

企業向けのE-80にはストラップが付いた訳ですから,E-503には何が何でも付けて欲しかったのですが…がっかりです。

# というかE-80を一般売りしてくれ!とか思うのは私だけですかねぇ?

仕方ないのでひじょーにイイカゲンな方法でストラップを取り付けました。
方法は単純。本体ウラの左上のネジをゆるめ,そこにストラップのヒモを一回り巻き付けて(←一応ここがミソか?)ネジをしめただけです。

当然非補償の方法ですから自己責任でどうぞ。

不意の落下防止としての『保険』としては,これでもいけるんじゃないかと思います。

# 間違ってもストラップを持って本体をぶら下げたりしてはいけませんね(^^;

E-55に比べて良い所

起動画面

ハッキリ言ってこれにつきます(^^)/

実は私がE-500を買った(憧れていた)理由はこの辺にあったりします(爆)

フツーの人は店頭でリセットをかます様なけしからんこと(ってCEはフルリセットじゃなきゃ全然かまわないような気も…)をしないでしょうから知らない人も多いのではないかと思いますが。

実はE-500の起動画面は『青空じゃない』んですよ!

六角形のパターンが敷きつめられたような画面や格子状のグリッド。
起動メッセージ風の文字などがフルカラーで次々と切り替わる非常にカッコイイ画面なのです。

ジャパニメーションを筆頭とした歪んだコンピュータ像(ネガティブな意味じゃないですよ(^^;)における『OS(コンピュータ)の起動画面はコレだ〜!』というような無意味なギミックがたまりません(爆笑)

常に携帯するガジェットな訳ですから,こうした遊び心が所有者に満足感をもたらしてくれる重要なファクターのハズ。

流石GショックのCASIO。分かってるなぁ。といった所でしょうか。

# って個人的にはGショックのデザインラインは好きじゃないんですが(^^;

如何せん起動画面なのでキャプチャ画面でお見せできないのが残念です。

機会があったら是非見て欲しい逸品です。

アクションコントロール

やや押しづらかったE-55に比べて明らかに改善されています。

E-55の場合押し込み損ねることがままあったんですが,E-500では殆どそういった事がなくなりました。

私はあまりタップを多用せずにキーの組み合わせで済ませたがる人間ですから,これは結構ありがたい改善点です。

ちょっと気になる事

個人的にちょっと気になることとして,PocketWZ Editorを使っていて文字カケする事があるという現象があります。

E-55では無かった現象ですが…

私の場合利用時間のかなりの部分をPWZの使用が占めているため,気付いていないだけでひょっとしたら他のアプリでも発生するかも知れません。

という訳でこの問題については現在追跡中です。