モバイル通信において,現在の所一般的なものとしては以下の3つを挙げることができると思います。
1つはモデムを使って公衆電話やホテルなどの回線を使って通信する方法。これの亜流(というよりは補足)としてモデムの他にカプラを使ってモジュラージャックを介さずに通信する方法もあります。
# 私が入院していた病院の公衆電話はISDNではなかったので,カプラとC1内蔵モデムで通信していましたが…速度が出ない上にわりと良く切れるのでフラストレーションが溜まりました(^^;
またISDN公衆電話(以降グレ電と略)の場合,ISDN(PCMCIA)カードを使ってデジタル通信を行うことも可能です。が,これをやっているという話はまれにしか見かけません(^^;
おそらくグレ電以外のISDN回線に繋ぐ際に別途DSUが必要なことや応用が利きにくいことが原因でしょう。
で,2番目と3番目の方法はそれぞれ携帯電話を使う方法とPHSを使う方法です。
現在の所定説では,携帯は切れにくく繋がりやすいが速度が遅く,PHSは逆に切れやすく場所によっては使えない場合があるが速度が早いということになっているようです。
しかし,両者とも欠点の克服に努めているため,将来的にはどうなるのかは分かりません。
# PHSも現在では随分と切れにくくなった様です。
私の場合,単純に携帯電話の基本料が高過ぎて支払えないという消極的理由からPHSにしました(苦笑)
PHS端末の選定についてはデータ通信カードを別途買う予算がなかったので,カード一体型の端末以外は全てこの段階で脱落(^^;
# Eシリーズはケーブルのみでデータ通信カードは必要ないのですが,C1とA-51UP用のデータ通信カードが必要でした。
私は電話という個人の時間に土足で踏み入ってくるデバイス(というかメディア)が実は大嫌いなので,P-inなどのような半ばデータ通信専用の端末が欲しかったのですが,周囲に文句を言いそうな人物がいたため断念。
# まぁ,他にもPCMCIAカード規格なため,Eシリーズでは使用不能だったという理由もあります(^^;
結局PALDIO 611Sしか選択肢はありませんでした。
とは言え巷でも高速データ通信に使う端末はコレ,という程人気のある機種ですから,今時の端末にしてはやや大きくて重い以外は機能面,操作面共に良く出来た端末で,E-55の一つしかないコンパクトフラッシュスロット(以降CFスロット)を占有してしまう以外は不満らしい不満もありません。
フリップカバーを外してCFスロットに突っ込むだけで手軽に通信できるので,非常に重宝しています。
何やら前置きが長くなってしまいました(^^;
ようやく611Sの通信設定の説明に入ります…が実は注意すべきところは1〜2点しかありません(^^;
まず,E-55の場合はE-55に添付されていた(フロッピーディスクが付いていたと思います)新しいCFドライバをインストールする必要があります。
が,普通にインストールすればいいだけなので難しいことは何もありません(^^;
あとはスタートメニューからプログラム→通信と辿りリモートネットワークで新しい接続を作り,あとはダイヤルのプロパティ(H/PCならコントロールパネルの通信のプロパティのダイヤル設定タブ,Ps/PCならばスタートメニュー→設定→ダイヤルで呼び出せます),で611S用の設定を作ってやればOKです。
注意すべき点は新しく作った接続の設定の中で,呼び出しオプションのタブの『待ち時間経過後に呼び出しをキャンセルする』を58秒以下に設定し直すことだけです。
# しかし,これもまた意味不明な儀式ではありますが…(^^;
携帯やPHSは同一区域内に電話をかける場合でも市外局番がいるのでダイヤルパターンを市内でも市外局番が入る様にFGに換えてやり,ダイヤル方法はトーンになっていることを確認します。
こちらは何も難しいことはないと思います。
64Kもしくは32K決め撃ちで接続したい場合はダイヤルパターンの末尾に#64,#32をそれぞれ追加してやればOKです。
参考までにNiftyの東京のPIAFS対応アクセスポイント用の設定の画面キャプチャを掲載しておくので,文章だけじゃよく分からんという人はこちらを参考に設定してみてください。